悪魔と女の子
床の間ん
第1話 タンポポじゃない
女の子は好き放題に話す
女の子「だって先生はさー、シゴトなんだから、何事もなく卒業まで行ければいいわけよ。 」
いつもの場所、空き地の小屋の裏、
何かの台に腰掛けて、脚をプラプラさせている。
隣には、同じように脚をプラプラさせてる、
悪魔がいる。
−−−−−−−−−−数日前−−−−−−−−−−
「あんた、何なの?」
ピンク髪「わたしは近所のヘンタイおねぇさん。ドンキで買ったパーティーグッズの服を着て近所を徘徊、幼い女の女の子に近づくの。」
女の子「嘘じゃん! あとね!あたしは幼くなんかないの。」
ピンク髪「嘘よ。 フフフ、けど、わたしは、嘘みたいにでしょ?」
女の子(ジィーーー
わたしのお気に入りの場所、帰り道の、空き地の、小屋の裏、ちょっと道から見えないところ、何かの台、腰掛けるのにちょーどいい台に座るの。
気が付いたら、隣にコレが座ってた。
誰?いつのまに?
背、ちっちゃい?あたしより?ピンクの髪?染めてるの?肌、真っ白、白すぎる、真っ赤な瞳、なにこれ、 黒い水着?外なのに?肩出しへそ出しぃ?
恥ずかしい!
ぁ、顔、大きな目、ピンクの唇、小さな鼻、
「 ぁ、わたし ダンゴっ鼻…」(下を向く
(沈黙)
女の子(チラッ
そんなことないよ って、言わないんだ。
ピンク髪は、小首をかしげる。
ぁ、リスみたい リス見たことないけど。
ピンク髪の紅い瞳が見つめている。
かわいいね
何年生?
今帰り?
ひとり?
なにしてるの?
これからどこいくの?
早く帰りなさい。
ぁ、この人?何も言わない。
ぁ、あたし、ウソついた。「かわいいね」は、言われたこと無いかも (プッ
ばかみたい。
ピンク髪(ジィーーー
女の子(ドキッ
ピンク髪「フフフ…ヘンタイおねえさんはウソ…「当たり前じゃない!」
ピンク髪「わたしは、悪魔なのよ。ほら 」
悪魔は片手でピンクの髪をどけて、少し尖った耳を見せる。
女の子「ぁ、ピアス 開けてるんだ!」
ピンク悪魔「…」
ピンク悪魔(悪魔の尻尾ピョコーン
女の子「きゃ、なにこれ? あはははは へんなのー」
ピンク悪魔(悪魔知らないの?…お尻にも牙をむき出した顔が付いてて尻尾がヘビになってる猫背の怪物を思い浮かべられるよりマシね…)
女の子「ぁ、アクマ!わたしのお願い聞いてよ!」
ピンク悪魔(たちくらみを覚える)クラクラ
ピンク尻尾「あなた、魂いらないの?」
女の子「…」?
何かの台に腰掛ける
女の子(脚プラプラ)
並んだ悪魔も(脚プラプラ)
ぁ、脚、白っろ、背、あたしよりちっちゃいのに、
脚、長いんだ。
女の子はまた、下を向く。
雑草が生えた地面ばかり見る。
先生が言ってた 雑草という草はありません。
ウソ、あるじゃん。
あたしじゃん。
女の子(チラッ
自称アクマの紅い瞳があたしを見つめてる。
見ないでよ。
あれ、他のところを見てる?女の子はその視線の先を追う…追おうとしたけど、そんなことできるわけなかった。
自称アクマは、細い腕を伸ばす、下にある何かを指差す。
ぁ、タンポポ! 黄色い真ん中に白い花びらの花、 じゃない、なんだっけ、 ぁ、ハルジオン
キレイ
あはは、ばかみたい。
女の子は悪魔の顔を見る。今だけは余計なことは、おもわない。まっすぐ見る。
悪魔は少し、驚いたよう。大きな紅い瞳が、パチクリ2回。
女の子は言う
「あんた、あたしとトモダチになってよ!」
女の子にとって初めての、何も言わないトモダチだった。
女の子「ぁ、けど、ほかのトモダチに紹介するのはちょっと… 」(チラチラ
悪魔の細い肩、おへそ、白い太もも、膝を揃えてもスキマができる、白い内もも…の…
女の子の顔が赤らむ
「バカ!」
悪魔(ピクピク(ビキビキ
「ぁ、ごめん!怒った?」
フフフ、いいわ。
あははははは
これが、あたしと、ヘンテコなピンク髪との、出会いだったの。
−−−−−−−−−−悪魔のグチ−−−−−−−−−−
信じられないわ。
この子は悪魔を知らないじゃない。
多分言葉もろくに通じないわね。いえ、20文字未満なら行けるわ。(←これで約30文字ね。平仮名で。)
けど、この子は 悪魔のわたしを引き寄せたの。
頭を抱える)これ、どうすれっていうのよ…
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
つづく
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