偽物の王子様

⭐︎Ryua⭐︎

第1話

私は、夏本みやび!で、私には好きな人がいるの!

その人の名前は、鈴木かなとくん!

かなとくんは、生徒会長で、頭も良くて、まさに理想の王子様って感じ!


かなと:誰か、この資料を職員室まで運んでくれない?生徒会で忙しくて。

女子:はい!私がやります!

かなとくんは、女子に大人気。

かなと:うーん…じゃ、みやびさんお願いしてもいい?

みやび:は、はいっ!

(わー、みやびさんって言われた!うれしー!)


資料を運び終わって、教室に戻る。


先生:今から文化祭の劇の役決めるぞー。

女子A:はい!鈴木さんがいいと思います!

先生:そうか。じゃあ、姫役は誰がいい?

女子:はい!私がやりたいです!


姫役は、王子様役のかなとくんと手をつなげる…私もやりたい!


みやび:私もやりたいです!

女子A:みやびのくせに、ちょっと可愛いからって調子に乗って…

女子B:ほんとそれ。本気で恋してるこっちの気持ちも知らないでさ。

(私だって本気で恋してるのに!)

女子A:先生、お姫様役は王子様に決めてもらうのがいいと思います!

先生:そうだな。じゃあ、鈴木、誰がいい?

かなと:僕は、みやびさんがいいと思います。

(えっ…やった!かなとくんと手をつなげる!)

先生:そうだな。美男美女でお似合いだぞ。

かなと:やめてくださいよー、恥ずかしいですって!


今日は文化祭当日。

劇が無事に終わった。

もっと手をつないでいたかったな…

かなと:みやびさん、ちょっといい?

みやび:は、はい!

(わわわ、かなとくんが話しかけてくれた!)

かなと:屋上に来てくれる?

みやび:う、うん。

(えっ…文化祭の後に屋上って、まさか…!)


屋上に着くと、かなとくんはもう来ていた。

かなと:僕、ずっと前から、みやびさんのことが…

(ごっくん)

かなと:嫌いでした!

みやび:えっ…なんで?

かなと:ははっ!その驚いた顔が見たかったんだよ!

みやび:…え?

かなと:僕、女子を泣かせるのが好きなんだよ!

みやび:は?

(かなとくんって、こんな人だったんだ…最低。)

女子A:かなとくんって、こんな人だったんだね。

女子B:完全に冷めたわ。

かなと:え!?なんでここにいるの!?

女子B:みやびが屋上に呼び出されたから、告白されると思って、ついてきたの。

女子A:あんたのこと、全部録画してたから。

女子C:学校中に見せちゃおうかな?

かなと:や、やめてくれ!僕は女の子をおとしめて泣かせるのが趣味なんだ。それがバレたらモテなくなる!

みやび:貸して。それ、今すぐ拡散するわ。

女子A:どうぞどうぞ!

かなと:そんなぁー!

みやび:ごめんね。でも、あんたが悪いんだよ?かなと。

女子A:あんたの人生、終わりだねw

女子:マジうけるw wそんなかなと初めて見たわw

かなと:そんな…!

女子:地獄に落ちな!

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偽物の王子様 ⭐︎Ryua⭐︎ @Ryua092138

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