異世界に人を派遣する方達と、派遣された者達の物語です。この題材がとにかく面白い。派遣された者達がどうなっていくのか気になり、読み進めたくなるのが本作品の魅力だと思います。文章も読みやすく、スイスイと読めます。案内所の店長や従業員、それと従業員が掃除している霊のような存在にはまだまだ謎が多いので、この題材と今後どう絡んでいくのか、先の展開がとてめ気になる作品です。
ちょっと変わった視点から繰り広げられる異世界転生「派遣業」のようなお話。この世の人間を事故に遭わせたり、連れ去ったりして別世界の勇者や聖女として祀り上げるのって確かにエゴが凄いよなあ……と考えさせられる作品です。そこに中間業者を入れることで解決しようとするという着眼点が非常に面白いなと思いました。その後、派遣された人間やその世界がどうなったかも解釈の余地が残る書き方をされていて非常に興味深いです。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(2779文字)