ぐだぐだ異世界でやってたらなんとかなった件。
@takyun
第1話 かみさま
「んがっ」
目が覚めると、そこはとんでもなく広い草原だった。
「えーっと、とりあえず言っておくか。知らない天井だ…!」
天井どころが広がるのは立派な青空だが、こういう展開ではお約束のような気もするので、とりあえず言ってみた。夢見ていた異世界転生(転移かもしれない)なのか、はたまた記憶がないだけでこんな場所まで来ていたのかはわからないが、少なくとも最後の記憶が、英コミの授業中にスマホをいじっていた記憶であることは確かだった。
「んでもって寒気がする。気温は普通くらいなんだけど、なんというか…。広すぎるんだよな、ここ」
言った通り、当たり一面がまっ平らな草原であり、目印もクソもないため、ここから生き残れる気が微塵もしない。当然スマホは繋がらないし、神様的な存在と出会ってチート能力をもらっているわけでもない俺には、どう動けば生き残れるかが全くわからない。
「普通神様とかいるだろうが。神様どころが転移先が何も無い草原ってどうなのよ、これだとただの転移事故なんだけd…。あれ?もしかして事故ったやつに巻き込まれた?」
「そうだ」
「まじかよ終わっt…。……………」
急に独り言に乱入者が現れたため振り返ると、そこには居た。
「………………!?」
「そう驚くな少年。私は君が望んだ神様的存在というやつだ」
そこには美少女、または美幼女という方が適切な少女が浮いていた。
…そう、浮いていた。多分、神様的力で。
「…なんだ、夢か。寝よ「まてまてまて」…うるさいから黙ってよ。眠いんだけど」
「…あー、なんだ。異世界転生だったか?興味がないのか?こう…なんというか、私は神様的存在だからどうにかできるぞ?」
「黙れっつってんだろ夢の住人。眠くなってきたから寝るんだよ俺は」
「そのまま眠ると貴様は死ぬ」
「おやすm……は?」
おそらく俺の夢の登場人物と思われた少女は、俺に告げた。
「このままだと貴様は死ぬ。ちょうど今からジャスト5分後、魂と肉体の結びつきがなくなり、現世で言う脳死とやらになる」
「…まじかよ」
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