帝国にて

エグリア帝国、皇帝の城


「エリスの魔力が感知された?」


皇帝はフィリアーノは部下の報告に驚く。期待していた少女が死んでしまい落胆していた所にこのような報告が来たのだから。


「魔症獣化した者は殺されると砂になる、それだけではないと言うのですの…?」


皇帝は考える。それ以外があるのだとしたらエリスは生きて。いや生き返ったのかもしれないと。


「アイラ達をお呼びなさいな」


「はっ」


部下は急ぎアイラ達を呼びに向かって行った。




暫くして後退の目の前には第八小隊の面々が立っている。


「よく来てくれましたわね、早速ですけれど、あなた達に任務を与えますわ、突如発生した魔力同士の衝突地点、そこの調査をお願い致しますわ」


「分かりました、早速向かいます」


「頼みますわよ」


アイラ達は早速魔力衝突地点に向かって行く。


「お優しいですねフィリアーノ様」


「あの子達が落ち込んでいるのは知ってますもの、もしエリスが生きてるのなら一番最初に出会わせてあげたいのですわ」


フィリアーノはそう言うと部屋から出て行く三人に優しい視線を送った。

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