恋する乙女
葵に漫画の描き方を教えてもらうことになった。
「しかしこっからどうやって探そうかなー...」
『悩んでるようだねー』
「またお前か」
『うーん...じゃあたった今未来から送られた記憶をもとにヒントをあげるね』
「おう」
『まず、ペンネームを斎藤蓮にして。そして、結衣以外の人間にも関心を示すこと』
「ほぉー...で、それやるとどうなるの?」
『教えるわけないでしょ。僕は、君が結衣を日本から探し出すストーリーが見たいの』
よし、そろそろ葵との待ち合わせだ。
早く行かないと。
「葵、よろしくね」
「え!?あ、うん!」
俺はまず漫画の基礎知識が必要らしいので、葵は2人用のネカフェの個室を取ってくれた。
漫画がたくさんあるので色々参考にできるとのこと。
「よし、じゃあ葵、授業よろしくお願いします!」
「よし、まずは...」
「よし!これで立体的な背景が描けるようになったね!」
「お、おう...疲れた...」
葵は割と論理的に絵を描く人間らしい。
かなり高度な空間図形の計算力を求められた。しかも、それを正確に紙に描くのは至難の技だ。
しかも人間の身体まで頭の中に正確なイメージがあるというか...
頭の中に3Dモデルが入っているみたいな想像力だ。素直に尊敬する。
「そろそろ俺は帰るね。また明日、学校で」
「うん」
昨日、私は蓮くんに絵の描き方を教えた。
2人っきりで!
また学校でと言ってくれたけど、多分お世辞だ。
蓮くんは顔がいいし、頭もいい。社交的で、常に数十歩先を読んで行動している。
あ、蓮くんが教室に入ってきた。
男子たちがみんな蓮くんのところに集まる。
私は、友達とすら思われてないなんだろうな...
「あ、おはよう、葵」
えっ...?
「で、お前宿題やってないのか?」
「うるせーなー」
「蓮ー、今日も写させてクレメンス!」
やはり私は蓮が好きらしい。
転生ヒロイン捜索録 猫の耳毛 @Takahiro411
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