第2話 僕が誓った決意
『なんだったんだろうか、あのお爺さんは…』
とても納得できない出来事だった。
唖然としていたら、さっきのお爺さんがやってきた
僕はとっさに身構えたら、そのお爺さんはこう言った。
「さっきはすまん。お前を助けるためにはこうするしかなかった」
『お前を助ける?』と僕は思った。
なぜなら、話しかけようとした瞬間襲われ、
最初のところに戻ってきてしまったからだ。
すると、お爺さんは続けて言った。
「この先には、お前さんが元いた世界に戻れるゲートがあるんじゃ」
『えっ』と僕は驚いた。
少し怖いけど、そのまま進めば自分の世界に戻れたかもしれないのだから。
でも、次にお爺さんが話した内容は自分の考えを一気に覆すほどのことだった。
「しかし、その前には無敗の巨人が立っていて
どうやってもその先へ進むことは出来ないんじゃ。」
僕はまた唖然とした。
『せっかく元の世界に帰れる方法を知ったのに帰ることが出来ないなんて…』
そう落ち込んだ時、お爺さんはまた話を再開した。
「そこで、提案じゃ」
『提案?』と僕は思った。
提案した考えよくても、恐怖心の方が勝って足がすくんでしまうからだ。
そんなことを思っている僕をよそにお爺さんはまた話し始めた。
「チャンスは一度きりじゃが、巨人の気を逸らし、その隙にゲートに入るんじゃ」
『チャンスは一度きり⁉︎』と僕は思った。
すごく恐怖心でいっぱいなのに絶対に失敗は出来ないことをするなんて…
「怖がるな」
僕の耳に聞こえたお爺さんからの言葉。
さらに、
「覚悟を決めるんじゃ」
とも一緒に聞こえた。
そして思った、どんなに恐怖でいっぱいでも支えてくれる人はいるのだと。
そして言った、
「お爺さん、僕、覚悟決めるよ」
お爺さんはその言葉を聞いてニコッとして言った。
「じゃあ、進もうか」
そして二人はゲートに向かって歩き出した。
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