ホラーの世界からの脱出

タナシュン

第1話 そこに広がっていたものは…

『あれ、なんで僕はこんなところで寝てるんだろう』

と思い、目を開けた。

そこは、自分のベットではなく、薄暗い地下通路だった。

水が所々垂れていて、明かりは少しついている。

少し怖い部分もあったが、勇気を振り絞り行くことにした。

しかし、これといった変化はなく、進むにつれて不気味さが

強くなっている気がした。

すると、一人のお爺さんが目に入った。

その老人は杖をつきながら、この地下通路で彷徨っているようだった。

『よし、まずはあのお爺さんに話しかけてみよう』

と思い、お爺さんの傍に駆け寄った。

そして、話しかけようとした瞬間、

老人はこちらを向いてこう言った

「コノジカンハエイエンニクリカエサレル」

そう言い終えると、お爺さんは杖を投げて、こちらに向かって

走ってきた。

『殺される』と思い、目を閉じたその瞬間、

お爺さんの気配はなくなり、最初に見た光景の場所に立っていた。

その瞬間、一気に荷が落ちてその場に座り込んでしまった。

『なんだったんだろうか、あのお爺さんは…』









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