第2話 繰り返す3日目
友達の言葉と昨夜の先生が言ってた話が妙にひっかかるがそうも言ってられない。
最終日は練習試合を数回やって終了なので移動の前に荷物を整理しようとした。
「なんで荷物まとめてんの?」
友達が不思議そうに聞く。今やっとかないと後でバタバタするぞと忠告してもこっちがおかしいと思われている。
体育館へ移動すると何故か3日目までと変わらない稽古メニューだった。その時理解した。
先生の言っていた1日を繰り返すと言うのは本当だったのかと。しかしこの永遠の3日目をどうにかして抜けなければならない。
きっと明日を迎える方法があるはずだと決意をかためる。
夜稽古が終わり、先生が話しかけてくる。
確かに聞き覚えのあるその話は主人公を恐怖に陥れた。
翌朝。今日は周りが大人しいので当番はどうしたか聞くことにした。しかし帰ってきた答えは主人公にとって1番欲しい言葉だった。
「当番なら昨日やったろ?寝ぼけてんのか」
主人公は安堵した。そもそも3日目を繰り返してなどいなかったのではないかとすら思えて来るほどに呆気にとられている。
その日も3日目と同じ稽古メニューだった。
同じ日でも少しずつズレの生じている部分があることに気づいた。だからといってこのループを抜け出せるわけではない。
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