第11話 前哨戦
◇オルグス大迷宮9層◇
攻略は順調に進み1層ごとにモンスターを殲滅→移動→殲滅と言う感じで歩いてきたら9層まで進んでしまった。モンスターの追加は無かったが今まで水は僅かな湧き水しか無かったのにここに上がってきてから泉があり水資源が豊富となった。
「それで103話から激戦の始まりでさ〜?」
『ふむふむ、主人公にそんな生い立ちがあって今に至ったわけか…それでその戦いはどんな内容なんだ!』
今は泉で雑談中だ。漫画の話をしたら
「今日はここでお終い!」
『何でこんな良いとこでやめるんだよ!』
「明日のお楽しみってことで我慢しろ?それにそろそろ進むぞ」
カチャッ
手に持っている短剣を持ち上げる。実は話しながら錬成の特訓をしていたのだ!何と優秀な俺なんだろうか。それで成果は?って思うだろう?何と今までのEランク武器じゃなくてDランク武器が作れたのだ!その名も
名前
分類 刀剣類
ランク D
スキル 風纏 風魔法強化 斬風
シリーズスキル 激昂
名前
分類 刀剣類
ランク D
スキル 風纏 風魔法強化 空烈
シリーズスキル 激昂
何とシリーズスキル搭載!今の俺の装備は全て
『なんか熱くなってるとこ申し訳ないが
「プキャァ!」
「武器の性能テスト…よりも錬成のテストが先か、錬成土槍」
「プキャ?」
錬成は手に触れるか魔法陣の中にある物しか使用出来ないが靴裏に魔法陣を予め書いておくことで魔力を込めるだけで錬成が即発動できる!って作戦だ。俺が生成した土槍は見事に
「錬成は解体にも使えるから良いよな〜」
『解体に使うのお前以外見たことないけどな』
「そうなのか?便利なのに」
「でも流石に肉飽きたな」
『飽きる?美味いんだから飽きないだろ、肉だし』
「日本人舐めんなよ?繊細なんだ」
『繊細な奴が狼殺しまくって喰うか?』
「それとこれとは違う」
そろそろ米が恋しくなるぞ?まだ転移してきて5日くらいだけど…あと風呂に入りたい!Eランク風魔法に
「なぁ10層クリアしたらダンジョン構造って変わるのか?」
『10層ごとにいるボスを倒せば変わるぞ、まぁ20層はあんま違いないけどな』
「はぁ…米がある可能性は0か」
『確か水上國リフィネアにそんな穀物があったような気がするな』
「何だと?!早く100層までクリアするぞ!」
今の俺は米のためなら何でもするぞ!早くクリアして米をたらふく食ってやる!楽しみだな〜
「ん?危険感知に異変が…」
ゾワッ
「ゴァ?」
目の前に現れたのは俺を1度殺した張本人の
(あの時より随分強くなった今の俺なら余裕だ…余裕…)
頭の中で分かっていてもあの笑顔を見るとトラウマが蘇ってくる気がした。もしまた殺されたら?今度は
『何怖がってんだよ、もう過去は喰ったろ』
「…はっ!そうだったな」
俺も自身の得物を持ちバフを掛けた激昂無しの最高スピードで近距離戦に持ち込みすぐさま斬りかかる。
ザシュン!
「ゴァ?!」
「
零距離から放たれたFランク風魔法
「はっ!本当に俺強くなってるじゃん」
「ゴグゥ…」
「じゃあもう喰うか」
「ゴァッ?!」
瞬時に接近してから両腕の切断を開始&終了。一刻の間に切断された腕は出血するのを忘れ
シュンッ ビチャ
刃に付着した鮮血を薙ぎ払い自身に飛んだ返り血を拭う。全身には達成感が駆け巡り今にも踊り出しそうな気持ちだ。
「結構成長したな、俺」
『俺の権能を授けてんだから当たり前だ』
「少しは褒めてくれてもよくない?」
『悪魔に優しさ求めんな』
確かにこいつ悪魔だったな。漫画の話とかしてたから忘れてたけどちゃんと邪悪な存在か…
「魂ノ採取」
ポワン ガブッ
魂を喰らい曾ての強敵を喰らい再び足を進める。目指すのは勿論オグルス大迷宮10層ただ1つ。道中出現した者など全て片手で薙ぎ払いながらついにボス部屋前の大扉に到着した。
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