第7話 暴食の目的
「てか何だよ時間が無いって」
「あぁ?俺が実体化できる時間に決まってんだろ」
「いや知らねぇしそんなこと」
「まぁ実体化解けても会話は出来るがな」
「じゃあ急ぐ必要無くね?」
実体化解けても会話できるんなら別に解けても良いと思うが…でもまぁ性格はともかく容姿は中々良いかも知れないな、こいつ。特に胸とか…
「あ?気色悪いこと考えてるけどなんだ?俺に惚れたか?」
「心の声読めるの?!」
『読めるに決まってんだろ』
「うわっ?!頭の中に直接話しかけてくんなよ!」
考えてることバレるのか…雑念を消すんだ俺!3大欲求の1つを消すんだ…集中集中。
ビリッ
「ほれ、見たけりゃ見ろ」
「ん?」
集中するために目を瞑っていたのを開けると目の前には服が破けて胸の1部が顕になった暴食の姿があった。
「くはっ!」
「あ?童貞には刺激強かったか…てか気絶すんなよ!実体化解けちまうじゃねぇか!」
◇30分後◇
「ん…気絶してたのか?俺」
『起きんの遅い、実体化解けたじゃねぇか』
「服を破くお前が悪い」
俺には刺激が強すぎた…てか
『祠全部壊せば封印解けるから実体化できるぞ?100階までに10個あるから全部破壊しろ』
「マジか!てか何でこんな1階層なんかに祠あるんだ?セキュリティ弱くね?」
『場所は結界で隠されてるし扉を開けるための魔力は1000必要だからな、結構探すのは難しいぞ?1階攻略するやつとか魔力そんな無いし』
確かにそれを聞くと理にかなってるのか…ん?攻略にくる冒険者に助けを求めれば100階までクリアしなくても良いのでは?てか何で普通に出口から出ようとしなかったんだ…
『結界あるから出れないぞ?変な札が貼ってある時ならまだしも今は最強結界あるし』
「あの紙ってそんな凄かったの?!」
『俺の封印も多少だが軽減されたんだぞ?だから実体化と加護与えるの出来たし』
そう考えるとすごい紙だったのか…もっと近くで観察したかったな。俺も作れるのかな?流石にむずいか?
『てか早く本題に入って良いか?』
「本題?傲慢を倒したいってだけじゃ無いのか?」
『その傲慢を倒すためにすることを話すんだよ!馬鹿め』
「一言余計だし」
急に雰囲気が変わり洞窟内に冷たい風が吹く。そして暴食が本題について話し始めた。
『今する事は2つ。1つは魂魔法の習得でもう1つは──』
一瞬の静寂の後に暴食は口を開いた。
『回れ右して転移者達の死体を喰らえ』
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