カプセル。 後書き。
僕が守られる立場、ということを強く意識することの1つに誰かが運転する車の後部座席に乗っている状態というのがずっとあった。そこから構想が始まり、最初は薬物依存的な話にしようかと思っていたが、書いているうちにどんどん変わっていった。だが、自分にとって書きたいものが書けた気がしている。自分も20代後半になり、同世代や、年齢が下の世代の人たちもメキメキと、頭角を現している。自分はこの小説で書いた人物ほど周りから遅れているとは思わないが、少なからず、自分よりも多くの人脈を持っていたり、テレビやCMに多く出ている同世代を見ると劣等感に近い感情を感じることはある。この劣等感こそが僕を僕たらしめる感情だし、小説を書く原動力にもなっているのは、ある種の皮肉であり、紛れもなく自分というものが作られた証拠だと思う。自分としての今後の目標は、この劣等感を良い劣等感として、生きづらくならない程度に自分の中に同居させることだ。そのためには表現の活動をこれからも続けたいと思う。皆様に読んでもらえることこそ僕にとっての供養になると思う。
ありがとうございました。
カプセル。 木田りも @kidarimo777
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