東京が嫌いなあなたへ
@rinrin-90
第1話 ハッピーハロウィン
2024年10月30日
仕事を終え、できればヒトケの無い道を通り
道玄坂上にある行きつけのバーに久々に立ち寄った。
「お、久しぶりじゃん」
バーのスタッフであるミッチーさんが声をかけた。
バーには、私とミッチーさんの二人だけだった。
「えっとー、とりあえず青汁ハイください」
「何、お酒もう飲んでいいの?」
「まぁ適度になら、、、」
「おけ、ってか大丈夫なの、仕事というか体というか」
「はい、まぁ、復職したばっかですけど無理ない範囲で仕事させてもらってます」
「そっか、てか旦那は?」
「ん〜、、、ぼちぼちですかね、、、」
「っもう、、ほんとだから言ったじゃん。ほんとあたしの話聞かないんだから、どいつもこいつも!」
と、ミッチーさんはいつもの感じで笑いながら、そっとあたしの前に灰皿を置き、慣れた手つきでお酒を作った。
「てかここまでくるの大変じゃなかった?」
「ヒトケ避けて、会社から246沿い歩いてきたんで、変なコスプレ軍団には合いませんでしたよ」
「今年もやばそうだよな、渋谷」
「そうっすね、、、てか何気に毎年ハロウィンここにきて渋谷の生配信見てる気がしますね、デジャブってやつっすかね」
「あ、確かに」
そんなこんなで、ハロウィンだからといってコスプレをするわけでもなく、あたしはフラッとここに立ち寄ったのだ
「てかさ、"ヨッシー"と連絡取ったりしてる?」
いきなりだった。
「え、なんかあったんですか?」
"ヨッシー"
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