ヴァンパイアとなった兄を人間に戻すため、ヴァンパイアハンターになった少女の話。
神の依代である彼女はヴァンパイアの脅威から人々を解放するものとなるのか――。
途中、先輩ヴァンパイアがカッコよすぎて、ありきたり感を実は感じておりましたが、途中で敵として登場し、人間の子を純粋に我が子として育て、自らは家畜の血をすすり、地を這いずる思いで生きてきた伯爵ヴァンパイアに心が揺さぶられ、また、そのカッコよすぎて「んー……」と思っていたロイの秘密も知るなかで、最新話では人間対ヴァンパイアの複雑な善悪の価値観の逆転が秀逸だと思いました。
神の依代である少女と、神との関係性も気になるところです。
単なる耽美系ヴァンパイアではない、絶望の底を鼠のように泥臭く生きる、新しいヴァンパイア像を求める方におすすめのお話です。
40話までのレビューとなります。
物語は、兄の婚約者が不慮の死を遂げるところから始まります。
美しく色褪せたような描写で物語が進んでいき、婚約者の死にまつわる謎、壊れていく日常、兄の変貌。
謎と恐怖が静かに積み重なっていき、夢中になり読み進めてしまいます。
バンパイアの初登場シーンは、詳細は書きませんが、怖く、そして切ないです。王道でバンパイアものが好きな人にはたまらないと思います。
ライトノベルよりは、キングの呪われた街のような、外国の重厚なホラー小説を読んでいる感覚に近いです。
バンパイアものが好きな方には、ぜひ読んでもらいたい作品。
自分も続きを楽しみに追っていきたいです。