しゃべる生首というタイトルに惹かれて読み始め、すぐに引き込まれた。
魔法剣士ショートが連れている相棒は、若い女の生首。名前はブランチ、鉄兜に収まり、リュックに入れられている。
生首は生きていて、よくしゃべるし、よく食べる。食べたものはどこに行くんだって?異世界ファンタジーなんだから、そんなことは気にしない。
何故ブランチは生首だけになったのか、ショートは何故生首を持って旅を続けているのか、その謎がだんだんと明かされていく。
二人の旅に同道することになった盗賊のグラス、エルフのプール。他にも登場してくるキャラが皆とても魅力的で、ストーリー展開も面白い。
旅の途中で直面する問題を、皆で協力しあって一つひとつ解決しながら彼らは絆を深めて行く。
愛と冒険と成長の物語です。是非読んでみてください!
世捨て人のように静かに仕事をこなす魔法剣士ショート。
相棒は――首だけの女。しかもよく喋る。
ひとり気ままに仕事をこなすはずだった彼は、
ゴブリン退治で救った妖精種の若き盗賊・グラスに懐かれ、
仕方なく三人(?)旅となる。
向かう先は、古代文明メドリア期の遺構とされる屋敷跡。
ただの廃墟のはずが、奥へ進むほどに仕掛けは複雑になり、
彼らを「調べる」視線が、そこかしこに潜んでいく。
道中には冗談と皮肉、首とツッコミと火の玉が飛び交い、
戦闘になれば剣が閃き、魔法が爆ぜる。
だが誰もが、どこかに「孤独」と「痛み」を抱えていた。
これは、ぶっきらぼうな剣士と、
陽気な首と、お調子者の盗賊が挑む、
軽やかで少しビターな冒険譚。