秘密の夏 Secret Summer

タコさんウインナー

第1話 夏休みの始まり


夏休み1日目


私は夏休み初日から部活。「寝坊した…。」

憂鬱な気分から逃れる為に布団から出て、顔を洗う。「夏休みになっても早起きかぁ…。」すると、玄関がやけに騒がしい。見に行くと、そこには凛が居た。そして凛が言う。「遅い。部活遅刻するよー。」

「ごめん。今行くから。」私がそう言うと、凛は『了解』と言わんばかりの表情をしつつも、『遅い』と思っている心の声も聞こえた気がする。「準備終わったよ。急がなきゃ!」凛がそう言いながら赤色の自転車に跨る。自転車を取りに行ってきた私を置いて凛は先に行ってしまったのだろうか。さっきまで居たはずの場所に居ない…。「!!!」私の身体に何かが当たっている。驚いて声が出ない。振り向いてみると………………。そこに居たのは凛が飼っている犬だった。「何故ここに居るの?」と聞いてみたが、もちろん返事は「ワン!」そして、その犬が咥えていたのは凛のハンカチだ。焦っていた私はそのハンカチを持って、学校に直行。私は全力で自転車を漕いだが、10分遅れてしまった。「部活の顧問怖いんだよな…。」ため息をつきながら、部室に行く。「すみません。遅れました。」あれ…?凛は何処に居るの?私も凛も美術部だ。なのに、部室には何度見ても凛の姿がない。部室に足を踏み入れると同時に背後から気配を感じる。振り向くと…。「遅い遅い遅い遅い遅い遅い!」顧問が来るが、私はそれより凛が何処に居るか聞きたかった。だから私は言う「遅れてすみません。あと凛は何処にいますか?先に学校へ行ったはずなんですけど。」顧問言った。「凛?今日は来てないぞ。そして、お前は早く絵を描け。」「は、はい。」凛が何故居ないのか。気になって仕方なかった私は、トイレに行くフリをして、学校を抜け出す。正門にある大木から蝉の音が聞こえる。それと、もう一つ聞こえる。それは凛の声だ。360°見渡すと、120°あたりに凛は居た。「何処に居たの?」と尋ねると…。「素良が置いて行くから…。」…………………すれ違っていたようだ。別に焦る必要など無かったようだ。ホッとした私は門の手前にある花壇のレンガに座る。それにつられて凛も座る。凛は言う。「なんで座ってるの?」私も言う。「凛も座ってるよ。」なんてしょうもないことを言っていると、「凛が今日部活行きたくないから一緒に休もうよ。」私も休みたい気持ちがいっぱいだったからか、『帰る』以外の選択肢などなかった。学校から家に戻る途中に凛は言う。「私、素良のこと好きだ。」「………!」突然の告白に言葉が出てこない。振り絞って出した一言は…。「私も好き」だった。だが疑問に思うことがある。果たして『私の何処が好きなのか』だ。思い切って聞いてみる。「凛、私の何処が好きなの?」凛は言う。「可愛格好良い顔に、優しい性格、あとは………。」私は言う。「あとは?」凛は恥ずかしそうに言う「エ/い所」私驚く。そして、顔が熱くなる。「何を根拠に、」凛は悩みつつ言う「見えたんだよ。うちの窓から素良がオ*ニーしてる所を。」私は顔が熱くなり、夏なのも相まってとても熱い。「見えちゃったんだ。」何といえばいいのか分からず潔く認めることにした。その決断を後に後悔するだろう。


夏休み2日目


朝起きると同時に昨日起きた出来事が脳で完璧に処理されたようだ。自分の恥ずかしい気持ちが全て今来たように、もう一度顔が熱くなる。今日は部活がないのに夏の激しい暑さで早く起きてしまった。私は美術部なだけあって、絵が好きだ。私が描く絵は誰にも見せたことはない。なぜなら、エ*い系統の絵を描いているからだ。それを人に見せる勇気はなかったが『エ*いのが好きな凛なら分かってくれる。』と信じて、凛の家に行く。そこには前何故かうちに居た凛の犬が居た。インターホンを押すと、凛が直ぐに外に出てきた。「ねえ。私こういうのが趣味なんだよね。」と言い今まで描いてきたエ*い絵を見せた。すると、凛は言う。「これでオ*ニーしろってこと?それとも、この絵みたいにs*xがしたいの?」私は何も言えない。何故なら私はs*xに興味があったからだ。「私は興味あるよ。」恥ずかしそうに言ってしまい、より恥ずかしくなる。凛は言う。「実は私も興味あるんだ。」「知ってた。」なぜなら、私は凛の検索履歴を覗いたことがあるからだ。そこにはこう書いてあった。


******************(自主規制)


とにかく激しくて、ちょっと変わったs*xばかりだ。と私はその時思った。私これからそういう事されるのかな…。別に嫌じゃないけど、こんな事中学生の私達がやっていいことなのかな?。「実際にやってみる?」私は経験したかのように余裕を見せる。凛は驚き、そして喜ぶ。「やってみたい!」私は言う。「どんなプレイがいいの?」正直大体想像はつく。選択肢としては先ず、

正*位

立ち*ック

顔面騎*位

その他だ。

ドキドキしながら答えを待っていると凛が言う。「全部したいよ。」想像もしない答えに驚く。「なら全部しよう。」と思わず返してしまった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る