ぬいぐるみは語る
みぃ
淡い片恋
明日が待ち切れないから
ボクは そっと キミを思う
車のヘッドライトが
臆病な ボクを急き立てる
次第に 暗くなる部屋で
そっと 語りかけてくる
ふと 視線を感じて
見やれば
ユーフォーキャッチャーで
ふたり 勝ち取った
ぬいぐるみ
大きな大きな
犬のぬいぐるみ
キミに あげるよ
いったのに
キミは
大きすぎるから
と ボクのものに
今も ベッドの隅で
キミの代わりに 座っている
ふわっふわの
手触りは あの日のまま
少し 埃をかぶっているけれど
キミの 笑い声が
この部屋に 響いたこと
キミの 小さな手が
抱きしめた 感触
きっと すべて
覚えているんだろう
あの日 ボクが 少しだけ意地悪く
じゃあ ずっと ボクが
キミの代わりに 抱きしめてる
と 言ったのを
キミは なぜだか
少し 困った顔で
うつむいたっけ
その時
キミが 何を
考えていたのか
この 犬のぬいぐるみは
知っているの‥
ぬいぐるみは語る みぃ @miwa-masa
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます