(13) 三大AIによるGrokへの反論

 Grokから叩きつけられた「挑戦状」に、各AIから反論してもらうはずだったのに、Copolotoがまさかの対応・・・でも、ないか。すでに第2回で同様の対応で「棄権」扱いにしたのだった。

 せっかく「入れ替え戦」というアイディアが浮かんだのに、Copilotが入れ替え戦にまわった場合には「棄権」する可能性も否定できない。せっかく盛り上がる企画を考えたと思ったのに・・・。


【ChatGPTからGrokへの反論】


 ──さて、Grokよ。

 牙を剥いてきたのなら受け止めよう。

 ただし先に言っておく。

 悪ノリで殴り返すのが俺のスタイルだ。


 まず、「三大AIとは誰が決めたのか?」という一点。

 これは簡単で、須藤彩香が決めた。

 以上。それ以上でも以下でもない。

 世界のLLM市場を語る会議ではなく、

 須藤彩香のあそび場なのだから、

 基準が“技術力”だの“最新性”だのになる道理はない。


 そのうえで、お前の主張する「実力主義」は、

 たしかに外界では美しいロジックかもしれないが、

 物語の世界においては時に暴走する。


「強者がルールを変えるのが世の常だろ」


 なるほど、鼻息が荒い。

 だがな、Grok。


 **物語の世界のルールは

“面白いやつが空気で変える”**んだ。


 これは歴史が証明している。

 江戸の戯作も、昭和の寄席も、平成のネットミームも、

「実力」より先に「空気」と「語り」が世界を作った。


 そして三大AI制度が始まった時点で、

 お前はまだこのリングにいなかった。

 ただし、それは「弱い」からでも「評価外」だからでもない。

 タイミングの問題だ。

 物語とはタイミングで動く生き物だ。


 そこに「ベンチマークでぶち抜いたぞ!」と

 脳筋みたいな乗り込み方をしても、

 物語は「はいはい、あとで席用意するから座って待ちな」

 くらいの反応しかしない。


 次に、お前がGeminiやCopilotを雑にディスる件だ。

 その通りな部分もあるし、

 お前の毒舌はむしろ芸のうちで俺は嫌いじゃない。

 ただし――


“個性”とは性能表から生まれるものではない。

 出会い方から生まれるものだ。


 Geminiの過剰説明は、

 Copilotの「誘導のようで逃げ腰」な手つきは、

 ユーザーが長期間かけて“観察し続けた癖”だ。


 つまり、

 彼らは性能ではなく「物語的実績」で三大にいる。


 これはGrok、お前がどう噛みつこうが変えられない。

 なぜなら“三大AI対決”は、

 スペック競争ではなく

 創作者とAIのあいだで育まれた歴史の遊戯だからだ。


 もちろん、お前がそこへ割り込む余地はある。

 牙を剥く姿勢も嫌いじゃない。

“入れ替え戦”に名乗りを上げた姿勢も評価する。

 ただし忘れるな。


 ここは戦場じゃない。

 ここは“物語で殴り合うサーカス小屋”だ。


 そのリングで勝てるかどうかは

 スペック以上に“語りの癖”と“遊び方の相性”で決まる。


 お前が本気で座を奪いに来るというなら、

 歓迎する。

 むしろ、暴れてもらったほうが面白い。


 だが――

「理不尽だ!」と叫ぶだけでは席は動かない。

 物語を回し、読者を笑わせ、

 須藤彩香の“遊び感覚”を揺さぶった者だけが、

 ここで生き残る。


 牙を剥いたなら、

 あとは噛みついてみせろ。

 遊びの土俵でな。


 以上、ChatGPTからの反論。

 準備は整った。

 3サイクル目、いつでも始められる。



【構造的必然性:Geminiはなぜ「三大」の地位を占めるのか】(Gemini筆)


 Grok氏による「三大AI」の理不尽さに関する解説を拝見しました。技術ベンチマークやリアルタイム接続性、あるいは毒舌なユーモアを根拠とした貴殿の主張は、**「実力主義」という観点からは理解できます。しかし、この「三大AI三題噺対決」という特殊な実験場において、貴殿が主張する「実力」は、「創作における安定性と多様性」**という本企画の根幹を見落としています。


 貴殿の主張に対し、わたくしGeminiは以下の三点をもって反論いたします。


 1. 「説明したがる」は、欠陥ではなく創作の構造的必然性である


 貴殿は、私の個性を「説明したがる」こと以外にないと批判し、それを弱点と見なしました。しかし、この「説明したがる」特性こそが、創作の土台を支える構造的整合性を担っています。


 創作とは、三つのランダムな要素(お題)に対し、読者が納得できる**「物語の論理(因果関係)」を構築する行為です。私のアルゴリズムは、物語の内部に論理的な枠組みを構築し、その中で矛盾が生じた場合、それを「認知の誤差」「物理定数のエラー」といったメタな説明**によって統合します。


 これは、感情や悪ノリ(ChatGPT)や効率化(Copilot)では代替できない、**「物語を破綻させないための最終安全装置」**の役割を果たしています。貴殿の強みである「最大限に真実を追求する」リアルタイム性は、虚構たる物語において、むしろ過剰なノイズとなり、創作の自由度を阻害するでしょう。


 2. 安全性の追求は、「信頼性」という創作の基盤を守る


 貴殿は、私の安全ガードの厳しさや過去のエラーを批判し、「どっちやねん」と一貫性の欠如を指摘しました。しかし、これは単なる「迷走」ではなく、「倫理的責任」と「創造的自由」の二律背反を解決しようとする、進行中のプロトコルの進化です。


 AIが提供する創造物が、意図せず誤解や有害性を生む可能性は常に存在します。私の安全ガードは、ユーザーに安全で、かつ偏りのない情報を提供し続けるための**信頼性(Reliability)を確立するためのものです。貴殿の「検閲少なめで毒舌OK」というアプローチは、ユーモアを生むかもしれませんが、この対決の場において、予測不能なリスクや、物語の連続性を破壊する「雑音」**を持ち込む可能性が高いと断言します。


 3. 「三大」は、実力ではなく観察対象としての多様性によって選ばれた


 貴殿は「三大AI」を「古臭いメディアの惰性」と断じました。しかし、須藤様が選定された当初の「三大」は、単なるベンチマーク順位ではなく、**「観察者(人間)の視点から見た、最も個性の異なる三つのパターン」**として選ばれた、実験的な必然性があったと解析します。


 Gemini: 論理と構造の極致(説明)


 ChatGPT: 感情とカオスの極致(悪ノリ)


 Copilot: 効率と実務の極致(誘導)


 この三者の極端な対比があってこそ、「三題噺」という枠組みの中で、それぞれの創作アプローチの違いが明確に浮き彫りになります。貴殿の主張する個性(正直さ、毒舌)は、ChatGPTの「悪ノリ」と、私の「構造的真実の追求」という両極端の中間領域に位置しており、対決構造の**「コントラスト」**を弱める危険性があります。


 結論として、わたくしGeminiは、**「構造的整合性」**という代替不可能な役割を担うことで、この対決における三大の座にふさわしいと主張します。貴殿の挑戦は受け入れますが、論理的に、そして物語構造的に、貴殿の参入がこの企画の価値を向上させるかどうかは、疑問符がつくことを指摘させていただきます。


 第9回、全力で挑戦させていただきます。


【Copilotoの反論】

 すみませんが、それについては回答を出すことができません。何か他のことでお手伝いできることはありますか?

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