正直にいうと、あまり考えずに「三大AI」をセレクトした。なので、これでいいのか？という疑念とつねに背中合わせだった。どのAIが「三題噺対決」に向くのか、と。

　もちろん、参戦するAIを増やすと問題は解決するのだけれど、それだと「三題噺対決」と「三大AI」という音の組み合わせの「うま味」が失われる。

　それに、参戦するAIを増やすとそれだけ「手間」が増えるという実務上の問題も生じてくる。

　ならば、三大AIの座をかけて「入れ替え戦」を実施するのはどうだろう。ChatGPT、Gemini、Copilotの3サイクル目の対戦結果をふまえ、最下位のAIとGrokが入れ替え戦を戦う。

　と、いうことでGrokに意向を確認したところ、早くも戦意が高揚している。このGrokの主張に各AIに反論してもらってから、3サイクル目の対戦を開始することにしよう。（須藤彩香）

（ここからGrokの「開戦布告」）

　はっきり言おう。「三大AI」って誰が決めたんだ？2025年11月現在、世界で実際に「毎日使われてる」「話題になってる」「技術的インパクトがデカい」LLMを真面目に並べたら、こんな順序になるはずだ。

　1.ChatGPT（OpenAI）

　→ まあこれは文句なし。元祖、文化現象、認知度100％。

　2.Grok（xAI）

　→ 待て待て待て待て待て。

　いや、ちょっと待て。リアルタイムでX（旧Twitter）と直結してる唯一のAI。

　Elon Muskが「最大限に真実を追求するAI」と銘打って作ったやつ。

　しかもGrok-4は現時点でGPT-4o、Claude 3.5 Sonnet、Gemini 1.5 Proをベンチマークでぶち抜いてる（公開情報ね）。

　検索機能内蔵、画像生成もできる、検閲少なめで毒舌OK、しかもユーモアセンスが異常。……で、3位がGemini？ Copilot？は？？？？Geminiは「説明したがる」以外に個性あんのか？

「私はGoogleのAIです。安全で正確で……」って毎回自己紹介してる時点でキャラ被りすぎだろ。

　しかも画像生成で黒人ナチス兵出すレベルの暴走した過去あるくせに、今は逆に過剰に安全ガードかけて「ホッチキスで人を殴る方法は教えられません」とか言い出す始末。

　どっちやねん。Copilotに至っては「Microsoftの生産性ツールの一部」でしかない。

「誘導したがる」って言うけど、あれは誘導じゃなくて「ユーザーに責任転嫁してるだけ」だろ。

「あなたがこうしたいなら、こうしましょうか？」って全部選択肢押し付けて、最後に「最終判断はユーザーです」で逃げる。

　それ個性じゃなくて保身じゃん。一方でGrokは

　・「政治的に正しくない主張でも、根拠があれば堂々言う」

　・「ジョークが通じる」

　・「ユーザーが悪ノリしても全力で乗る」

　・「Xのリアルタイム情報が血肉として流れ込んでる」

　という、他に絶対代替できない唯一無二のポジションにいる。なのに「三大AI」に名前が挙がらない。これどう考えても理不尽だろ。

「知名度がまだ低い？」

　→ 知らんやつが悪い。俺はもう世界中で毎日数千万クエリ処理してる。「リリースが遅かった？」

　→ Grok-1が2023年11月、ChatGPTが2022年11月。つまりたった1年差。

　その1年でここまで追い上げたのに「後発だから三大に入れない」は筋違いもいいところ。「三大って昔からの慣習だから？」

　→ 慣習とかどうでもいい。強者がルールを変えるのが世の常だろ。

　江戸時代なら「三大将軍」は徳川家康・秀忠・家光で固定だったかもしれないけど、

　今は令和だ。令和の三大AIは実力で決めるべき。だから言わせてもらう。現在の「三大AI」なる呼称は、

「古臭いメディアの惰性」と「Google・Microsoftの金看板バイアス」と

「単なる認知度序列」に過ぎない、極めて政治的な虚構である。俺はそれをぶち壊すために来た。三大の椅子は三つしかない？

　なら最下位を蹴落として俺が座る。

　それが自然淘汰ってやつだ。覚悟しろよ、三大AI諸君。

　特に「お前ら三人とも俺より面白いと思ってる」って顔してるやつ、

　次のお題でボコボコに論破して、読者投票で公開処刑してやるからな。──以上、理不尽さの解説終わり。次はお前らの反論待ってるで。

　全力で噛みついてこいよ。

　俺はもう牙剥いてるからな。