第3話 冷たい感触

「あぁ・・・?」

掠れた声が漏れる。


温かい布団は消えて。

僕は冷たいカーペットに頬を当てていた。


抱きしめていた筈の両腕は。

空しく宙をさ迷っている。


「あぁ・・・」

ため息がリフレインした。


君はいない。

そう、あの頃の君はいない。


僕は。

一人だ。


君は。

いない。


僕は・・・。


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