エピローグ 透明な時間の中で

夕暮れの駅前。

 手に残るコーヒーの温もりと、彼の笑い声。

 この瞬間を、きっと何度も思い出すのだろう。


 たとえまた離れても、もう怖くない。

 私たちは、同じ季節を何度でも迎えられるから。


 桜が舞う。

 透明な時間の中で、二人の影が重なった。

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春を、また君と ともね @tomonetyam

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