赤竜の閃光とタブー
「今回はウンラン1人で攻略してもらう」
「上級ダンジョンを1人でアルか……?」
「そうだ。今のウンランの実力としては厳しいかもしれないが、挑戦してみてほしい」
「私達の陰から見守っているので安心してください。体が全部バラバラにならない限りはどうにかなりますので!」
「それは大丈夫じゃないアル……」
うちは物騒なことを言い出すアカネに心の中で恐ろしい人だと言う位置付けをする。
「ウンランからやり遂げられるわよ。実際、私もアカネもウンランより早い時期にラルコスに放り込まれてクリアしているし」
「それは2人がばけ……いやなにもないアル……」
絶対にこの2人がおかしいだけアル……。
ウンランは
冒険者として活動を始めて1ヶ月アルよ……。
「赤竜の閃光内で寝泊まりをする分の食料やテントなんかは俺らが用意しておいたからこれを使ってくれ」
「わかったアル……」
「それと最後に先輩冒険者らしいアドバイスだが、赤竜の閃光の中では『大きな声を絶対に出すな』」
「大きな声……アルか?」
「まあやってみたらわかりますわよ」
「そうですね……。私達も一度経験したことですし……」
なぜだかアカネとリル姉さんの目から光が消えているアル!?
一体全体大きな声を出したぐらいで何の問題があるアルか……?
「ともかく俺達から伝えられることは以上だ。あとは頑張ってこいとしか言えん」
「わかったアル! とりあえずサクッと赤竜の閃光を攻略してくるアル!」
うちは元気な返事をして赤竜の閃光へと足を踏み入れたのだった。
――――――――――――――――――――
「……一旦試してみるアルか!」
多分死にはしない……はず。
「あーーーー!!!」
洞窟のようなダンジョン内に大きな声が反響する。
反響が大きく跳ね返り、洞窟の中を駆け回る。
その瞬間、うちは死を覚悟する。
何故なら大量のレッドドラゴンがうちめがけて飛んできたから。
「これはちょっと死ぬかもしれないアルね……?」
10や20ではない。
おそらく100はくだないだろう。
世界最強種のドラゴンを100匹も同時に相手をする。
そんなのは冒険者になって1ヶ月程度のぺーぺーには荷が重すぎる。
――――刹那、ゾクリと体が震える。
意識がどこか遠いところに持っていかれるようなそんな感覚。
こんなところで気を失ったら確実に死ぬ。
だが、抗えない。
抗いようがない。
「今回は貴様らが相手か」
うちはそんな声を発して意識を手放すのだった。
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