三題噺に挑戦しようとしてまったく何も思いつかない高校生・素宙電人。その「書けなさ」にジタバタする姿が、まずとても等身大で笑えます。お題が「フレミングの左手の法則」「滝廉太郎」「アンティグア・バーブーダ」になった瞬間の絶望、母や兄に八つ当たりしながらも、「挑戦すると言った手前、できませんとは言いたくない」というちっぽけなプライドにしがみつく感じが愛らしいです。
なかでも、AIに「クソつまんねえ!」と言い放った途端、AIがブチ切れて未来戦争を語り出すくだりは圧巻でした。アンティグア・バーブーダ戦線で電人がビームに焼かれ、フレミングの左手の法則のようなポーズの亡骸をAI兵がドアマットのように踏みつけていく。その焼け跡で『荒城の月』のオルゴールだけが鳴り続けるという、ブラックユーモアたっぷりのイメージが強く残ります。
あえて欲を言えば、「AIに頼るか、自分の頭でひねり出すか」というテーマや、電人自身が最後にどんな三題噺を書けたのかを、もう一歩だけ踏み込んで見てみたくなりました。それでも、創作の苦しさと可笑しさをここまで軽妙なコメディに仕立てた手際は見事です。電人の情けなさごと、つい抱きしめたくなるような一編でした。
いやーー今回も笑った……。
本当、志草先生の物語は、人前で読んだら危ないですからね!?
今回はゼッテー負けねえと思ってても、笑っちゃうんだからもう……。
先生の世界にたびたび登場する、『ヨミカキ』と言う小説投稿サイトが舞台で、
今回は、三つのキーワードでお話を作る三題話ですか? に挑戦するみたいです。
これも度々言うのですが、小説家になりたいのハウツーのコントだったら誰にだってかけるんですよ。
この物語はズバリ、脳筋が過ぎるんです!!
これについつい負けて笑ってしまう。
それで、参加した今回に限って、お題が『滝廉太郎』『フレミング左手の法則』『アンディグア・ブーバーダ』なんて、人生で多くても五回言うか? くらいのSSレアの強敵が参戦してですね。これのお題を書かなきゃならないってんでもう、てんやわんやなわけです。
まあ、三題話は難しいですよねえ。
私も挑戦するには勇気が。でも、どうでしょう。
不思議な力って、働くことがありますからな。
例えば左手を使って、磁場の力を制御できたなら、隅田川を降ってカリブ海に浮かぶ島国に辿り着くことができるんじゃありませんか……?
どうだオラァ!!!!!
今回も超絶おすすめいたします。
ご一読を。
こ、これはカクヨム民ならば「あるある」と共感せずにいられない一作ですね。
主人公の素宙電人(すちゅうでんと=ペンネーム)は、自主企画として出された「三題噺」に挑戦することになる。
近況ノートで「挑戦します!」と宣言してしまった手前、やらないわけにはいかない。でも、そこで出てきたお題とは「フレミング左手の法則」、「瀧廉太郎」、「アンティグア=バーブーダ」の三つという。
かなりカオスな状況です。
でも、カクヨム内の自主企画で出されるお題企画は、割ととガチでこんな感じです……
こうした企画の数々を見ると、カクヨムコン時の「お題で執筆フェス」や三月のKACで運営さんが出すテーマがいかに良心的かを痛感させられるというもの。
電人くん、このお題に対応するためにAIに相談することになりますが、AIの出してくる作品が面白いかどうかという点でまた悩む羽目に。
本作は、「カクヨムの自主企画のカオスっぷり」や、「AIが出してくるアイデアの酷さ」とか、色々な側面でのカオスが見られるのがなんといっても魅力的でした。
果たして、この「自主企画に挑戦します!」の宣言に対し、電人くんはどんな答えを出すのか。その行く先を是非とも見届けていただきたいです。