流した涙を、どうか忘れないで。

 なみだにはいろいろな種類があると思っています。


あなた様が流してきた涙には、必ず、なにかしらの意味があるのです。



    自分を守る為に流れる涙。



     嬉しくて流れる涙。


     

     感動して流れる涙。




 悲しくて、悔しくて、つらくてどうしようもなくあふれた涙。




まだまだ、ひとりひとり、たくさんの場面で、いろいろな涙があると思います。


流した涙をどうか大切にできたらいいなと思います。


良いことも、悪いことも。


 涙は、一番私自身のことを教えてくれる

 心の声の合図あいずだと思います。





私は幼い頃、すぐに泣いてしまう性格で、泣き虫でした。


ガラスのように、パリンと、割れやすい心でした。


今もその頃の自分と大幅おおはばに変わっていませんが、心に強化ガラスシートをって生きています。


この強化ガラスシートは、買い忘れがないようにすることが大切です。自分の中に開店している自分にしか買えない、自分を守るマーケットで購入するのです。



お代は、です。


嘘をついていると、買うことはできないのです。


「自分を守りたいから、あなたを貼りたいのです」


本音に気付いて、認めて、自分に伝えてあげることが自分を守る為に最も大切なことです。





そんな自分のことを食べ物にたとえると、特に しっくりくるのは、絹豆腐きぬどうふだと思っています。


やわらかい世界に居たいです。


やわらかい自分であり続けたいです。


ずっと、この先も。



  自分のことを守る為に流れる涙。


       それは、


自分自身の中のを忘れないための涙。


私は、自分が悲しい時、間違ったことをしてしまった時、考えるだけでもつらくてどうしようもない時、好きなものに触れて、出逢えた瞬間、嬉しくてたまらない心が踊る時。


愛という気持ちあるからこそ、感じて流すことのできる涙のひとつひとつを、この先も大切にしたいと思っています。



人生で一番、号泣ごうきゅうしてしまった時があります。


心を失いかけてしまった時。


その当時、いろいろな嫌な出来事がかさなってしまい、一人、お布団の中で、一晩中泣いてしまった時がありました。


思い返しても、ズキッと痛む、とても痛い涙です。


そんなどうしようもなく嫌で流れた涙のことも。


今ならこう考えることができます。




『嫌で流れた涙をカラカラにかわかして、たくさんの愛の詰まった涙の雨を重ねて、あわにじを見よう』



私は思います。

泣き虫なのは、決して弱点ではないし、どんな事にも自分の気持ちが素直な証拠だと思っています。


時に、それは弱点でしょ。なんて言われても、

私はそんなことは絶対に思いません。


ひとつひとつのことを丁寧に受け止められる

自分のことが大好きです。


嬉しい涙はたくさん、たくさん流して。


つらい涙さえも、いつか愛の涙に変えてやるのです。


あなた様が流した涙も、どうか。


とても良い意味で忘れない涙の雨となって、

その綺麗な心に、美しい虹を映せたらいいなと思います。





















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