心のバッテリーがなくなった時の後日談。

今から書き留めることは、私自身が生きてきた中で、先述せんじゅつした、心を失いかけた時の後日談になります。


私は今、社会人として働いています。

学生の方も、同じ社会人の方も。

皆様は、【1日】、学校で過ごすこと。

    【1日】、働くこと。

そして今、生きているということ。


当たり前のことだと思いますか?


私は、とてもすごいことだと思っています。


私は現在、社会人として働いて約5年程になります。


この5年間を【まだみじかい】と感じるか、それとも【とてもながい】と感じるか。


これもまた、人によって感じ方は人それぞれだとは思いますが、私はとても長いと感じます。

私は私をめます。たたえます。


私が思うのは、【1日】でも、【1年】でも、そして【10年】も。

同じ場所に居るということはとても凄いことだと思います。

【1日】、【1年】、【10年】。

生きているということはとても凄いことです。

なので、このエッセイを読んでいただいている

優しいあなた様のことも。私が褒めます。

とても、とても、とても。

たくさん褒めます。

生きていること。

それは、本当に凄いことです。

たくさん褒めます。

褒め称えます。

優しく、包み込みたいです。



私は社会人としてい働いている中で、自分の心を失いかけ、回復をする今にいたるまで、

約2年程かかりました。


それは私にとってはとても長い2年でした。

その当時の記憶は少し曖昧あいまいではありますが、 こうして文章を書くことは、当時出来なくなっていました。


何よりつらかったのは、自分が分からなくなってしまっていたことです。


自分の事が分からない。


何も楽しくない。


毎日、どこかしらの場面で涙が流れました。


私は一番に、歌うことが大好きです。

しかし、その当時、思うように声が出なくなりました。

声が喉の奥に引っ込むような感覚で、

何も歌えなくなりました。

大好きなことができないのは想像以上にとても辛くて、悲しくて、涙が出ました。


働いている時に、お客様に声をかける

『いらっしゃいませ』

『ありがとうございました』

という言葉も、うまく出せなくなりました。

言おうとすると、言葉が詰まるような感覚でした。

悔しくて、こんなになるまで頑張りすぎてしまったことに涙が止まりませんでした。




大好きな絵を描くこともできなくて。


大好きな本を読むことも、アニメを見ることも、ゲームをすることも。


そして、こうして大好きな文章を書くこともできなくなっていました。


厳密げんみつに言えば、たとえ好きなことをしていても何も感じなくなっていました。



もうだめだ。




そう何度も思いました。


そう思う中で、同時にこうも思いました。




『もう一度、あの時の自分にもどりたい』


と。


私は心を失いかけた当時、とても頑張りすぎていました。

今思えば、

「そんなにたくさんかかえて何してるの!」

と自分に怒ることができますが、当時は正常な判断ができずに、持ちつづけている荷物の多さに気付いてあげることができませんでした。


自分を甘やかすこと。


それはとても大切なことです。


自分をどうかないがしろにせず、

とうとく接してほしいのです。



けれども、時には、きびしさも必要です。


でも私が思うに、その厳しさは、

ほんのちょびっとの厳しさできっと、大丈夫です。


自分にだけとても甘く、

他人に対しては、

なんでも傷付けても構わないと、

とても厳しく接する。

そういうのは良くないと思います。

けれど、

世の中にはそんな人がたくさんいるかもしれません。


そんな人はおそらく、自己中心的じこちゅうしんてきと当てはめられるでしょう。


私もそんな自分だけしか考えられない、周りの

ことに配慮できない人にはなりたくはありません。


そしてそんなやからに、自分自身が傷付いてほしくはありません。

あなた様にも傷付いてほしくありません。


そういう輩は、他人に対しての配慮がいちじるしく欠如けつじょしているのです。



なので、こう考えます。


『私のことを大切に思ってくれている人』


そんな尊い人に優しく、大切に接してほしいと願います。


私は当時、まわりの他人に嫌われることが、怖かったです。


心が嫌だとSOSを出していても、無理に仲良くしようとしました。

いろいろな仮面をけてははずして、着けては外して。


そんなことを繰り返して、また一つ、また一つと、自分を見失いました。


今なら思います。


そんなことをしている時間は無駄だと。


    命をけずっていると。


嫌な人についやす時間もいのちなどありません。


といっても、人にはさまざまな状況があり、

いきなり自分自身を変えることはとても

難しいと思います。


少しずつ、少しずつで大丈夫です。


どうか。

自分の本心を大切にして、

自分の心の声を優先して、

尊く接してほしいと心から願います。


あなた様しか分からない。

言うなれば、心のバッテリーを大切にしてほしいのです。







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