私がやりたいこと、得意なことを仕事にする
私が人生において追い求めたものとは一体何だったのか。
きっと、「私がやりたいこと、得意なことを仕事にする」ということだったのだと思う。
ほとんどの人は20歳から60歳という、体力も気力も一番充実した時期の大部分の時間を「仕事」に費やす。「仕事」は人生において大きな部分を占める。「どのような働き方をするか」が、「どのような生き方をするか」を意味すると言っても過言ではない。私はそう信じていた。だからこそ、私がやりたいこと、得意なことを仕事にしたかった。
「経済的自由」というのは、私にとってその目標を達成するための一つの手段でしかなかった。資産を築き、そこからの不労収入で生活費のすべてを賄うことができる状態を作ることができるのであれば、それこそ金銭面について全く気にせずに自分の目指す職業や働き方に挑戦することができる。だって、たとえそこから収入を得られないのだとしても、不労収入で生活を賄うことができるのだから。
自分の目標や夢を追うことは簡単なことではない。
理想と現実は殆どの場合かけ離れていて、理想を追い求めていたとしても、いつか現実に沿って考え、現実に沿って行動することを求められる。だって、人が生きるにはお金が必要なのだから。人は霞を食べては生きていけないし、それに着るものも住む場所も必要なのだから。
私は、その軛から逃れる方法をずっと考えていた。
そして出した答えが、「まず嫌な仕事を懸命にこなす中で、資産を築く。並行して投資について経験を積み、投資によって不労収入(配当金、利金)を得られるだけの知識を身につける。それが実現したあとに会社を辞め、お金を気にすることがない状態で、私のやりたいことを仕事にするために挑戦する」というものだった。
だから私にとって「FIRE」とは、何もせずに楽をして生きるためのゴールではなくて、私が望む生き方をするための一つの手段でしかなかった。私は別に、何もせずに楽をして生きたいとは思わなかった。そのよう人生に意義があるとは思わなかった。意味のある人生は、自分にとって価値のある目標を設定して、それを追求する過程にしか存在しないと信じていた。そしてその目標こそを「仕事」にするべきなのだとも信じていた。
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