第2話

「最もの悲観的とは、自分にも非があったとこじつけ、被害者になれないことです。

優しい人ほど損をするとはよく言ったものですね。

平たく見ると優しさなんてなく、都合がいいだけでしょうに。

それでも、謙虚さが見え隠れすると、どうしてか上品に見えてしまう。」


これはRが綴った言葉です。

Rにとっては本当に皮肉なものでしょう?

Rもどこかで気づいて欲しいのに。

自己犠牲とは一見格好いいかもしれませんが、がむしゃらも一生懸命も、見せ所がなっていないとこちら側からは見ていられない。

ただの自傷ですよ。

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