コイシテルアイシテルアイシテミル

我妻 伈之介 慚愧

コイシテルアイシテルアイシテミル

僕らは五人


あなたとぼくとかれらたち


目を閉じればいつでも、声が聞こえる気がする


いつまでも聞いていたい


小さな手を握る


温かい、愛しい、恋しい


なんて、可憐だ


いつだって、枯れた泉のような心に何か満ち満ちて


波紋が起こる、広がる


ああ、きっと幸せなのだろう


一緒に居たい


守り続けたい


夜の街に駆け出したこともある僕ら


アスファルトに思い切り、気持ちをぶつけたこともある


なのに、あなたはずっと支えてくれた


あなたがいることで、どれだけ救われただろう


心無い言葉を言う僕が時折でてきても


別れようと言い出した折も。



コイシテタ


あの時から二人交差して


アイシテタ


付かず離れずの平行線を歩み始め


二人揺れた折を越えて


もう一度


アイシテミル、今


温かい、愛しい、恋しいあなた


五人だったはずの僕ら


彼らを忘れずに


未来を歩く、十来も繰り返したい、さの心重ねて

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コイシテルアイシテルアイシテミル 我妻 伈之介 慚愧 @izyu0826

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