応援コメント

第3話 同じ目線での会話」への応援コメント

  • いよいよ、明日完結を迎えるのですね。
    健斗さんと詩織さんの物語。

    投稿日時を予告してくださっていたので、毎朝楽しみにしていました。

    『ラグランジュポイント』――
    わたしは初めて耳にする言葉でした。
    なんてロマンチックなんでしょう。詩織さんに同感です✨

    そして、何万光年もの彼方から届く星たちの光。
    わたしたちが見ているのは、何万年も前の光なんですよね。
    その仕組みは知っていましたが、
    kou様の言葉で素敵に表現してくださっていました。今度、夜空を見上げるのが少し楽しみです。


    健斗さんが、詩織さんに寄り添うときに選んだ文学作品が『雪国』というのも✨
    「国境の長いトンネルを抜けると──」
    ふたりが“境”を越えて、同じ光の中に立ったように感じました。
    まさに『同じ目線での会話』なのですね。

    「ここが一番効率的な動線上にあるだけだ」
    どかりと腰を下ろす健斗さん。かわいい🤭

    毎朝の投稿、本当にお疲れさまでした。
    そして、ありがとうございました。
    明日の朝も楽しみにしています。

    作者からの返信

     金時まめ様
     この度は、物語の世界に深く寄り添ってくださるような、温かいご感想を本当にありがとうございます。
     毎朝の投稿を楽しみにしてくださっていたとのお言葉、何よりの励みです。一つ一つのシーンを大切に読んでいただけていることが伝わってきて、胸がいっぱいです。
     『ラグランジュポイント』は、ガンプラモデラーなので、その単語と意味は何となく知っていたのですが、その過程で知った『ハッブル宇宙望遠鏡』の件は名前は知っていたものの、詩織と同様に世界の何処かにあるものと思っていました。
     ハッブル宇宙望遠鏡の写真を見ましたが、地球では見られない宇宙の星々の姿は圧巻です。
     宇宙空間にある光の世界。
     健斗は、ガチガチの理系だったのに、詩織と本気の理念をぶつけ合う内に、文学の世界を理解し魅せられ、いつの間にか「宇宙からの壮大なタイムカプセルなんだ」という表現を使うようになりました。
     健斗の使った、この言葉が持つ響きの中に、不思議なロマンを感じるだけでなく、夜空を見上げる楽しみの一つになれたのなら、書き手としてこれ以上幸せなことはありません。
     私は三交代の仕事をしているので、帰宅が夜遅くになります。寒い冬は特に星空がきれいに見え、オリオン座を見る度に冬を感じ入っています。

     また、健斗が選んだ『雪国』について、「ふたりが“境”を越えて、同じ光の中に立ったように感じました」というお言葉には、ハッとさせられると同時に、深く感動いたしました。
     私が川端康成の『雪国』を選んだのは、「トンネルを抜けると雪国であった」
     という一文が、とてもきれいで感動的に感じたのを思い出したからでしたが、「ふたりが“境”を越えて、同じ光の中に立ったように感じました」
     という、こんなにも美しい表現をして頂けるとは、思いもしませんでした。
     こんなにも素敵な言葉で表現していただけるなんて、作者として、物語を深く読み解いてくださる最高の読者様に出会えた幸福を感じています。
     健斗の「効率的な動線上にあるだけだ」という理系男子の不器用な可愛らしさにも気づいてくださって、ありがとうございます。あの憎まれ口の中に隠された彼の本質が、金時さんに伝わったことがとても嬉しいです。
     いよいよ明日、二人の物語は一つの結びを迎えます。
     金時さんのように温かく見守ってくださった皆様に、最高の形で届けられますよう、心を込めて送り出します。
     明日の朝で、完結となります。
     朝のひとときを、健斗と詩織と共に過ごして下さり、本当にありがとうございました。
     明日の朝も、どうぞよろしくお願いいたします。

  • しりとりが意固地になってきたところで、さらに二人の距離が少しずつ縮まっていく展開。この「少しずつ」を描くのがお上手だなと感じます。恋模様の段階をすっ飛ばすことなく、着実に心通わせていく描写が秀逸ですね。次話も楽しみにしています。

    作者からの返信

     天野純一様
     この度は、温かく、そして鋭い視点からのご感想をいただき、誠にありがとうございます。
     身に余るお言葉の数々に、恐縮すると同時に、大きな喜びを感じております。
     詩織と健斗、保育園時代から意見の対立がある意地っ張りな二人の関係が「しりとり」というゲームを通して変化していく過程、そこから生まれるドラマを考えていくと、このような形になりました。
     決して意図した訳ではないのですが、少しずつという心の距離感を表現できているのでしたら、とても良い表現ができていたと、私も喜んでいます。
     天野さんに「恋模様の段階をすっ飛ばすことなく、着実に心通わせていく描写が秀逸」とご評価いただけたこと、書き手としてこれ以上ないほどの励みになります。
     二人の不器用な歩みを、丁寧にすくい取って頂けたのだと、胸が熱くなる思いです。
     頂いたお言葉を心に刻み、この先の物語も、二人の心の機微を大切に紡いでいきたいと思います。
     次話も楽しみにしているとのお言葉、本当に嬉しいです。
     すでに書き上げてはいましたが、寝かせた作品を再度読み直し、ご期待に添えるよう、精一杯執筆に励みます。
     この度は、誠にありがとうございました。
     今後とも、ご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。