霊障絡みの怪死事件の後始末を請け負う警察内部の特殊清掃班に所存する神堂三雲(♂)と、そのバディに任命された蛇来庚午(♂)の物語。
知的でミステリアス。しかし一匹狼の香りが漂う三雲は、純朴で直向きな刑事、庚午とバディを組むことに。
一見上手く行きそうにない二人なのですが、不思議とすぐに距離は縮まり、見事なバディとして成立していきます。
舞台は庚午の故郷でもある閉ざされた山村。
目を覆いたくなるような凄惨な怪死。
村を覆う巨大な堤。
外部からの侵攻を断つための堤は、そのまま村人を逃さぬ檻の役目も担っていて……
張り巡らされた伏線の数々、謎が謎を呼ぶ展開、深山に霧けぶるような世界観。
それらも、もちろん魅力なのですが、なんと言っても登場人物達の会話ややり取り、その所作の中に含まれる言語化されていない「行間」こそが、本作の最大の魅力に感じます!
もうすぐ完結です!
今ならリアタイでこの謎の結末を追いかけられます!
素晴らしい作品ですので、男女問わずぜひオススメしたいです👍️
「どう考えても人間の行ったものではない凶悪犯罪」は、一般の人間であればその痕跡を目視することすらできない――『見える』目をもつ三雲は、そういったオカルト事案を担当する特殊清掃班に所属していた。前置きもなく本部へ招集された彼は、人為的殺人事件と怪異による殺人事件とが同時発生したと思われる蛇来村に派遣されることになる。その際、庚午という蛇来村出身の『見える』刑事と組むよう言い渡されるのだった。
序からグイーッ!と引き込まれました。ものすごく雰囲気のある冒頭から終盤の怪死まで、圧巻でした。
怪死の描写や作者様の知識や技術に裏打ちされた「重さ」と、オカルト物やキャラ文芸的な「軽さ」の両方が一度に味わえる、エンタメに満ちた作品だと感じました。
各話の引きが強かったり、物語が次々と転がっていったりというストーリー面での面白さはもちろん、知的好奇心を刺激される要素もふんだんに盛り込まれていてたまりません。興味が尽きることがありません!
超常がロジカルに語られるため、説得力もすごくありました。本当に特掃班は存在しているかもしれない、この物語は現実を舞台としているんだ……そんなふうに世界観にしっかりと入り込むことができました。
事件の謎、失踪の謎、出奔の謎とどんどん起きるイベントにも興味を引かれるのですが、さりげないエピソードにもヒントが散りばめられているように思えて、ずっと目が離せません。
特に三雲は専門知識を持っている=他のキャラや読者とは違う視点をもっている=どんな知識をどう結びつけて解釈するかわからない(見えている世界が違う)ので、『見える』人間が見えていない人間に何を見せてくれるのか、すごく楽しみです。
また、これから変化していくと思われる三雲と庚午の関係性、そして庚午と皐月の関係性についても気になります。
マンガ化も実写化も似合いそうな、本当に魅力に満ちた作品だと思います。
頼む、読んでくれ、読めばわかる!という気持ち。たくさんの方に読まれてほしいです!!
(※「20.境界」までを読んでのレビューです)