カクヨムユーザーなら、この「恐怖」からは逃げられない

カクヨムで執筆や読書を楽しんでいるなら、この作品は決して他人事として読むことはできません。

​あるカクヨム投稿者「御手洗タライ」氏の近況ノートやエッセイ、活動記録を時系列順に並べた、という体裁をとったモキュメンタリー・ホラーです。

最初は誰もが経験するような、PV数への一喜一憂や、創作論、読者との交流といったありふれた日常が綴られていますが、ページをめくるにつれて、その「日常」には少しずつ、決定的なノイズが混じり始めます。

​「ほしをみっつ」

多くの書き手が抱くその切実な願いが書かれたコメント。
次第にそれは狂気を帯びた呪詛へと変貌していく。
カクヨムのシステムや文化を巧みに利用した演出が見事です。

モキュメンタリーホラーが好きな方にはぜひ読んで欲しい一作です。

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