子どものころ、仮面ライダーに憧れた。
バッタ男🦗
怪人だ😳!
正義のヒーローなのに、
悪者一味とおんなじカテゴリー。
スゲ〜と思った。
幼稚園のころだった。
お昼寝の時間。
学級崩壊していた。
小さなギャングたちは、暴れ回った。
マツシマくん。
乱暴で粗野。やな奴だった。
教室の棚に上り、幼いわたしは、
マツシマくんに必殺技を放った。
ライダーキック。
落下エネルギーを使った、ガチ攻撃だ。
敷かれたお布団の上に、マツシマ怪人は転倒し、大泣きした。
騒ぎを聞き、駆けつけた保母さんに、クラス全員連帯責任で説教された。
幼児による正座である😓😓😓💦
父さんはスーパーヒーロー。
戦わないヒーロー。
いや、お父さんは一生懸命戦っていた。
ライダーキックを放っていた。
子どものころ、バイクに乗る人はみんな仮面ライダーだった🛵
郵便局の配達のオジサンも。
みんな、仮面ライダーだ。
ライダーたちの活躍のおかげで、世の中は平和なのだ🕊️✨
ベルトに手を当て、ポーズと共に大変身……ご存じ、仮面ライダーですね。
ライダー1号から始まった昭和時代と、クウガから始まった平成以降のライダーとでは、デザインやコンセプトが随分ガラッと変わってきていますが、いつの時代でも「未来ある子供たちの夢と希望であれ」という姿勢は変わりません。
つまり、ライダーたちの意志は途切れずに続いてきていたわけです。
今を生きる子供も、昔子供だった大人も、その意志を感じてきていたことでしょう。
そんな「ライダーに魅せられた一人」であるお父さんは、「テレビに映らない仮面ライダー」だったとか。
うーん、なんか子供騙しの嘘をつかれているみたいで、モヤッとしますね。
私ならちょっとお父さんに幻滅してしまうかもしれません。
でも、お父さんは嘘をついていたわけではありませんでした。
お父さんは、確かに子供たちに夢を与えるヒーロー、仮面ライダーだったのです。
そのライダーの真相とは……?
それは、是非とも本編でご確認ください。
『父さんは嘘つきだと思っていました。』
この一文から始まる物語。
はは〜ん、これはお父さんが子どもにちょっとしたかわいい嘘をつくお話なのだな、と思いました。
ご存知の通り、仮面ライダーは子供向けのテレビ番組。
現実世界では怪人も出てこなければ、ヒーローがベルトであっという間に変身して戦う、なんてこともありません。
(…知らないだけで戦っているのかもしれませんけれどね?)
けれども、この物語のお父さんは、決して嘘をついているわけではなかったのです。
それがどういうことなのかは、この物語を読んでみて欲しいと思います。
短い物語の中に、何気なく家族が積み重ねてきた柔らかい時間と、温かい空気、愛情を感じます。
オススメです。
やられた、僕は読み終わってそう感じました。
仮面ライダーの短編、こう書くと自分でも変だなって思いますが、皆様に力強くお勧め致します!!
ここには親子がいます。私が語れるのはそこまでです。一体どんな話なのか、それは読んでからのお楽しみです。
さて、仮面ライダーというのは、最早日本の子供にとっては文化です。
別に大袈裟な話でなくて、私は日常的にそう思うんです。
例えば私の友人の子供の話です。
友人であるお父さんは仕事が忙しく、いつも帰るのは子供が寝てからです。
赤ちゃんの頃は起きている時間に全く会わないので、「自分が父親」だと子供に認知してもらうのにすごく時間がかかりました。
休日にショッピングセンターに親子で行き、母親が買い物している時間に子守をしている時はびくびくです。
なぜなら急に泣き叫ばれると私の友人ではまったく泣き止まないからです。「自分は父親なのに……」と何度も途方にくれたらしいです。
さて、そんな子供も3歳くらいになって若干の分別がつき始めると、ものすごいというか極度の人見知りとなりました。友人は父親との接触時間のせいかと気にしていました。私が近づいてもすぐ隠れて困ったものです。それで、二人で仕方ないなぁと苦笑いです。
そんなある日の事です。
私が友人に会いに行くと、シャイで内気だった子供が腕をぐいぐい引っ張り、その瞳を輝かせています。ど、どうした、一体何事だ? と私はすごく驚きました。すると彼が急に動き出しました。
「へーんしん!」
そうです、極度の人見知りだった友人の子供は、めっちゃ仮面ライダーにはまったんです。そして超積極的になり、私に「俺の変身を見ろ!」と何度も何度もアピールする様になりました(笑)。
あのMAX内気な子を変えちゃうなんて「仮面ライダーすげぇ!」、と私は感動しました。
小さな子供のマインドに深い影響を与える仮面ライダー。
これは間違いなく幼少期に通る「とっても楽しい文化」だと私は思うのです。
さて、本作を通じて、皆様がどんな事をお考えになるのか楽しみです。
是非、是非、お楽しみ下さい。
皆様、宜しくお願い致します( ;∀;)