満月のふぁんしー短歌

寿 いちり

短歌 15首

三毛猫がデザインをしたかっこいい制服を着てはたらいている



イベントの人手がちょっと足りなくて赤鬼たちもきてくれている



ちょっとだけこげてしまった食パンもあわてて空をとんでいる朝



昼すぎのレトロ喫茶にねこたちのチャリもたくさんとまっているよ



満塁の9回裏の攻撃でハシビロコウがヒットをとばす



紙芝居やさんがきてて地面からもぐらの子らも顔をだしてる



佐野さんにあわせて猫はガチャのことガチャガチャということにしている



あたらしいカフェがとってもオシャレだとうわさをきいて小鳥もきてる



山猫も町までいって買ってきたタピオカミルクティーをのんでる



この森のパン屋さんにはリスたちの焼いたビスコッティーも売ってる



お荷物をたしかに受領しましたとねこの手形がおしてあったよ



宇宙から赴任してきたあたらしい上司とじょじょにうちとけてきた



前髪でおでこにもある目をかくし事務員としてはたらいている



青春は一度きりだとおにぎりは弁当箱をとびだしてった



満月はみかんのあめをなめていてちょっとほっぺがふくらんでいる

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

満月のふぁんしー短歌 寿 いちり @nonsense_ichiri

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ