I’m in love with you
紙の妖精さん
I’m in love with you.
《南東京府上品川区京廼北宸学園中央線前第二公立女子小学校。
外の風は初夏。
光子を模した蛍光灯が少女の肩や口元に触れるたび、光は橙色を帯びた温度で部屋を撫で、揺れる木々の影と重なり合う。
二人は言葉少なに座り、午後の空気に身を委ねた。
手の触れた氷の冷たさが微かに意識を現実へ引き戻し、光と影が床に淡い揺らぎを作る。
躊躇いや不安が心に絡まりながらも、彼女の呼吸は止まらない。
光の粒に吸い込まれるように、記憶の断片が柔らかく溶けていく。
教室の机や椅子はただそこにあり、時間の流れと共に二人の存在を映す鏡となった。
少女が髪を耳にかけ、窓の外をちらりと見やる。
光と影が揺れるたび、時間の経過がそっと告げられ、二人の間に微かな呼吸の拍脈が生まれる。
その静かなやり取りは、教室に漂う微細な宇宙を形作り、光と影の間で感情が小さく共鳴した。》
『静かな平和な世界』抜粋。
著者 華波 青\乃雨
****
鶴深空 繭環(ふかみくう まゆわ)は、空時略間空環境芸術系反純文学保守派短編小説『静かな平和な世界』を途中まで読むと、そのペーパーバッグから顔を上げた。
鶴深空 繭環(ふかみくう まゆわ)が乗る総武電鉄公社の特殊車両電車の車内は、座席に差し込む日差しは柔らかい。
ふと横に視線をやると、小学生の女の子が座っていた。
医学書を開き、うつらうつらと居眠りしている。
ページは足元に少し傾き、細い手元で揺れている。
あまりにも真剣に文字を追っているせいか、外界の時間から切り離されたように眠っている。
彼女の髪は長く、少し乱れたまま肩に垂れ、窓から差し込む光に淡く反射している。
光と影の中で、まるで時間が止まったかのように静かに浮かんでいた。
電車の揺れに合わせて、彼女の足元の医学書が少しずつ床に滑り落ちる。
車内のざわめき、扇風機の微かな音、駅ごとの停車音。
目の前の女子小学生は眠っていて、足元に落ちた医学書に、私は思わず手を伸ばし、本を拾い上げる。
女子小学生は目を閉じたまま、眠りの世界にいる。
小学生の肩が少し傾き、私は軽く彼女の肩に触れ、安定させるように手を添える。
目覚める様子はない。電車は終点に近づく。小学生の肩がさらに沈み、頭が少し前に傾く。
電車がゆっくりと東京駅のホームに滑り込み、ドアが開く音が車内に響いた。
隣にいる小学生の少女はまだ眠ったまま、頭を小さく揺らしながら微かに呼吸をしている。
車内アナウンスが注意を促した、「降りてください。まもなくドアが閉まります。」
私はそっと彼女の肩に手を置き、耳元で囁いた。
「起きて、降りないと怒られるよ。」
彼女は、微かに目を開け、まだ眠そうな顔で私を見上げる。
彼女の瞳は半透明の薄い琥珀色で、眠りと覚醒の間を揺れていた。
「わかった……」
小さな声が零れると、少女は熊のポシェットを抱え、よろよろと車両を降りた。
ホームに出ると、周囲の人々が行き交い、駅特有のざわめきが漂う。
だが少女は、眠気に抗えないのか、駅のベンチに向かってふらりと歩き、座り込むようにしてまた目を閉じた。
仕方なく、私はそばに座る。医学書が重いな。
静かな電車の揺れから解放され、空気の温度が少し柔らかくなる。
「……あなたの母親じゃないんだけど」私は思わず言った。
少女は目を細め、微かに口角を上げた。
「そんなの言わなくてもわかるじゃない。いちいち言うってことはそういう機能があるってことなの?」
その言葉に、私は思わず笑った。小学生にしてこの言葉選び……何とも大人びている。
内心、少し呆れながらも、ふと問いかけた。
「そう、はっきり言えるなら、何故?私の隣にくっついてるの?」
少女は軽く肩をすくめる。
「それもそうだ。では、自己紹介しよう。私の名前は川匂茉菜波(かわなまなは)。ちなみに、君の名前は言わなくてもいいけど、君が持ってる、その医学書、12万するからね。君が持ち続けるには少し高いと思うのだが、君が持ってる分には私は手ぶらだからいいんだけどさ。そういう高いものを君に持たせているってことは、君に対してのある程度の信頼感があるってことは分かってるよね?」
私は少し驚き、しかし笑みを浮かべた。
「名前教えてくれてありがとう。そんな高い医学書なんだ、知らなかった……でも君、どう見ても女子小学生にしか見えなかったから、こんな本を読んで何をしたいんだろうって思った」
「私は小学生だけど、特別推薦で医学部の研究課程に留学するの。修士課程に進むための準備よ。」
川匂茉菜波の声は落ち着いていて、年齢以上に自信に満ちていた。
私は彼女の横顔を見つめ、心の中で少し呆れた。
「君、頭良さそうには見えるけど……、12万の医学書を足元に落っことすとか、ちょっとボケてない?」
川匂茉菜波は微かに肩をすくめて答える。「それは迂闊……」
東京駅のベンチに座る二人。
電車から降りた後も、川匂茉菜波はまだ少し眠そう。
「迂闊かあ」私は微かに笑いながら呟いた。
「医学の大学に行っくってことは、医者とかを目指してるの?医大だったら医療関係以外になれるもの、ないでしょ。そういう意味ではちょっとつまんない選択だと思うけど、大学、楽しい?」
少女は目を開け、静かに私を見つめる。
「子供は楽しいか楽しくないかで動くかもしれないけど、私は違う。キャリアのためだよ。別に医師になりたいとか、そういう目的じゃないんだ。なるべく学力を上げるには、早い段階で専門性をつけておいてから、枝葉を広げるように色んな分野に手をつけた方がいいって考え方。だから、今の大学二年が終わったら別の大学に行って、また別の国の大学へ行って……色々当たりをつける方がいいと思ってる。私はまだ小学生だから、奨学金だって少しはもらってる。勉強でいい成績を取れば、どこでも歓迎されるから。」
私は眉をひそめる。
「医学部って、学費高いでしょう?よく出してくれるね、親。それとも国、文部省?」
少女は肩をすくめる。
「企業と国との複合的な人材投資会社……、投資対象なんじゃないかな。分からないけど、私は学費を出してくれるなら、名前を使ってもいいよって言ってる。私の名前だけど。」
「その投資企業に囲われてるってこと?それって自由がないってことじゃないの?」
少女は微かに笑った。
「大学を出て働き出したらちゃんと返すから大丈夫。それよりも、私、色々喋ったから、あなたのことも聞いてもいいでしょう?名前とか、性格とか、性別とか、血液型とか?」
私は軽く息を吐く。「私の名前は鶴深空 繭環。性格は……温暖湿潤で、血液型はA型。性別は女性だけど……ふえぇ、男子に見えた?」
川匂茉菜波は眉をひそめて笑う。
「性格がモンスーン?それから、性別聞いたのは身体的なことじゃなくて、精神的な性別のこと。でも、いいや。女子としての認識があるってことだし。しかし、こっちから見てる分には真っ平。その後ろの方とか前の方とか。なんでそんな直立してるのかな?栄養足りないってことなの?三大栄養素、ちゃんと取ってる?三大要素って何だか知ってる?」
私は少し苦笑いした。
「口がきついよ……」
川匂茉菜波は笑い、私の苦笑いを小さくからかうように目を細めた。
その眠そうな目と、落ち着いた口調の小学生――不思議な存在感が、周囲の雑踏に混ざらず、静かに私の隣にある。
東京駅のベンチに座ったまま、私は彼女の言葉に呼応するように、軽く身を正す。
「女性が取るべき三大栄養素はこれ」
川匂茉菜波は指を一本ずつ折りながら言う。
「『タンパク質』『炭水化物(糖質)』『脂質』。あと追加するなら鉄分やカルシウム、ビタミンB群も必要。」
「それ知ってる」
私は笑みを浮かべつつ、真面目に言う。
「……三大栄養素でスタイルが良くなったり、可愛くなったりしないかなあ。痩せてれば可愛く見えるっていうのは、見ている人にとっては不安要素になる場合もある?身体が細くて手足が長いのはメリットしかないでしょ?」
川匂茉菜波は口角をわずかに上げる。「健康的で、適度な体重を維持しつつ、運動能力を支える筋肉や脂肪、内臓の強さ――それが標準健康体重、適正量(オプティマルフィジカルウエイト)っていうカテゴリー。確かに女性は痩せている方が美しく見えるかもしれない。だけど、明らかに体重が少なすぎる場合、単に飢餓状態で病気と言えるかもしれない」
「君に聞きたいんだけど……女性の知性って?」川匂茉菜波。
私は川匂茉菜波の質問に一瞬考え込み頭の中で、形と知性の関係を比喩で整理しようとする。光が医学書のページの隙間から差し込み、文字を照らす。川匂茉菜波の瞳は真剣で、眠気はもう完全に消えたようだ。
「知性……それは、理解と創造の解像度かな」私は答える。
川匂茉菜波は小さく頷く、でもすぐに、私の言葉に疑問を投げかけるように見上げる。
「コントロール系スイッチングとか、オペレーティングの方法論。知性の実験は応用範囲が広いから……。付属の大学院・理学系研究科の工学博士によく怒られる……」
「私、大学の研究室で……ラットの外部性性質形態誘導電波の研究をしてるんだ」川匂茉菜波。
鶴深空 繭環は眉をひそめて訊ねる。
「何の研究なの、それ?」
川匂茉菜波は小さく笑って説明を続ける。
「簡単に言うと、ラットをこっちの指示通りに動かせるか?っていう実験。脳に特殊な電極を埋め込むんじゃなくて、電磁波とか素粒子にデータを乗せて、脳に直接照射するの。で、反応するかどうかを見るんだけど……なかなかうまくいかないんだ。」
私は目を見開く。
「脳に直接? それって……」
「うまくいかない理由は、ラットの脳の構造が我々のフォーマットと全く違うこと。言葉も通じないし、こっちの指令がそのまま伝わらないんだ。反復学習で動作を教えることはできるけど、それはコントロールとは違う。究極的にはテレパシーの研究で、開発も含めた未来的な取り組みかな」
川匂茉菜波はさらに小さな声で、ほとんど自分に向けてつぶやくように言った。
「今はまだ、量子位相干渉と多層パターン干渉の同期精度が不完全で、マルチスペクトル変異誘導波形の調整も途中段階だけど……もし完全に同期できたら、超立方次元ニューロンテンソル変換による神経位相書き換えや、非可逆的超複合時空干渉まで制御できるの。あと、位相転移誘導素粒子レイヤリングと多重カオス干渉を組み合わせれば、ラット脳内のエントロピー分布まで操作可能になる……」
鶴深空 繭環は眉をひそめたまま、でも目の奥に微かな好奇心の光が宿っている。
川匂茉菜波はさらに低い声で、ほとんど独り言のようにつぶやく。
「量子位相干渉、多層パターン干渉、超立方次元ニューロンテンソル変換……非可逆的超複合時空干渉による脳情報内郭マージナマルエントロピー分散シナプスリプリント……。位相転移誘導素粒子レイヤリングと多重カオス干渉の同期精度を高めれば、脳内の非線形位相情報まで書き換えられる。あと、マルチスペクトル変異誘導波形の調整が完全になれば、神経回路のパターン生成における位相拡散と超並列化演算の完全統合も可能……」
私は彼女を見つめる。
……なんだか、私の頭の中より、ずっとリアルで奇妙な世界が広がってるみたい……私は心の中で呟いた。
川匂茉菜波は少し身を乗り出して説明する。
「危ない研究ではない。ラットの脳を開いたり電極を埋め込んだりなんてしないから。本当に自然な形で、『こっちに来なさい』とか『あっちに行かないか?』って指示を出すだけ。特定の電磁干渉粒子に、条件データを積載すると、ある現象下でラットが逃げるんだよ。『もうすぐ猫が来るから逃げなきゃ』って。」
鶴深空 繭環は目を細め、眉を上げた。
「ふーん、それってテレパシーで通じたっていうより、ラットが猫を自力探知しただけってこと?」
少女は首を傾げる。
「面白いのは、たまに、ぬいぐるみの猫を用意しても、ラットはちゃんと逃げるんだよね。本物の猫じゃないのに。なんでだろうって思うんだ。」
私は思わず口を挟む。
「それって……シュレディンガーの猫?」
川匂茉菜波は小さく笑った。
「それは、今度、研究室のラット達に聞いてみようかな」
***
鶴深空 繭環は、少し伸びをしてベンチから立ち上がった。
「研究の話、もっと聞きたいけど、なんだかお腹すいちゃったな」鶴深空 繭環。
「モーニングでも食べに行く?東京駅で朝食、どこかあるかな?」茉菜波。
「ブルー・スウェット・フイアッティア東京駅ビルホテルっていうところが最近できたらしい。フォーシーズンズ系列みたいだけど、正直よくわかんない。東京駅から歩いて5分くらいだって。駅中にあるらしいけど」鶴深空 繭環。
「じゃあ、そこで一緒にモーニング食べようか」茉菜波がうなずき、二人は駅の出口方向へ歩き出した。
東京駅の人混みを抜け、ビルのガラス張りの通路を進む。
「そういえば、ここって朝食に何があるんだろう」鶴深空が少し首を傾げると、茉菜波はにっこり笑った。
「モーニングなら、パンもあるし、卵料理も。甘いものは好き?」
「好き」鶴深空がそう答えると、茉菜波は笑いながら髪の毛を揺らした。
二人は東京駅の喧騒から少し外れたホテルのロビーに入り、朝食の匂いに包まれた。
席に着くと、モーニングセットの紅茶の湯気が、二人の間の空気を柔らかく包む。
茉菜波はフォークでパンケーキを切る。
***
茉菜波が紅茶のおかわりをウェイターに頼む、と繭環の視線が遠くを見ていることに気づいた。
「私、学校でひとりぼっちなんだ」繭環がぽつりと口を開く。
「ひとりぼっち……友達いないとか、そういうこと?」
茉菜波は少し驚いた表情で尋ねる。
「簡単に言えばそういうこと。誰も話しかけないし、私も話しかけない。誰も私に興味を持たないし、私も誰のことにも興味を持たない。そういうのを一人ぼっちって言うんだよ」
茉菜波は小さく頷く。「私も一人。他人には興味あるけどね」
「だから、学校に行っても退屈なんだ。勉強しても意味ないし、友達作っても、結局、否定してくる。学校に行くこと自体が無意味なような気がして。だからあなたを電車で見かけた時、寝ている、あなたを起きるまで見ていたんだ。医学書は床に落としてしまうし。どこまで眠り続けるのかなって思ってたら、気がついたら東京駅まで来ちゃった」
茉菜波はパンケーキを口に運びながら、静かに聞き入る。
「学校で何やってるの?勉強以外にやることなんてあるの?」
茉菜波が尋ねると、繭環は少し肩をすくめた。
「私的には、えっと、学問とのトレードとしての投資費用意味は学費の無駄かな。私、昼休みと放課後、学校の屋上で詩を書いている」
茉菜波は目を丸くした。「どんな詩を書いてるの?このパンケーキの半分あげるから、教えてよ」
繭環は口元に微笑を浮かべる。
「普通なら、そんな安い現物給金じゃ私は詩は書かないかなあ。だけど、君は特別だから書いてあげる。どんなことを書いて欲しい?」
茉菜波は身を乗り出す。私はノートを取り出し、ペンを手にすると、思いつくままに書き始めた。声に出して朗読しながら、文字が紙の上で生きていくような感覚を味わう。
《あらゆる表現の究極的な言葉はこれだ。でも、この言葉を言うために捧げなければいけない行動や努力、言動すべてをこの言葉に込めるなら、自分のやってることをいつまでも肯定できない。そういう人物はいらない。》
《この言葉は示す意味――
「あなたは本当に人を愛することができますか?」
できないなら、一人で生きていきなさい。恋愛は一人ではできないから、誰かとするわけだけど、一人が好きなら、一人で生きていけ。》
《誰かと群れて生きることが楽しいなら、それで構わない。
ただし、最初から恋愛関係に他人を利用するような、自分の満足を充足させる恋愛なら、二度と私のような人間と関わるな――
それが、この詩の警告だ。》
【君を愛してる】作詩 鶴深空 繭環(ふかみくう まゆわ)。
茉菜波は一瞬言葉を失ったように、目を見開いた。
その瞳には驚きと、どこか尊敬のような光が混じっている。
「……すごいね。即興で、そんな詩が書けるんだ」
私は微笑み、肩の力を抜いた。
「君は特別だから書いたんだよ。ただの朗読じゃない。覚悟を込めて、伝えたいことをそのまま出しただけ」
茉菜波は、少し間を置いてから、真剣な表情で言った。
「私……ちゃんと受け止めるよ。詩に込められた意味も、警告も」
二人はモーニングを終えると、自然に連絡先を交換した。
紙に書いたアドレスを見せ合い、スマートフォンを並べて入力する間、少し照れくさそうに笑う瞬間があった。
「……次は、私の中学に行く?」と私が言う。
「うん」茉菜波。
東京駅から中学校までの道は、朝の光に包まれ、二人の足音だけが静かに響いた。言葉は少ない。
学校に着くと、教室では授業の声が飛び交っていた。
生徒たちがノートに向かい、先生が黒板の前で説明する。
けれど、私たちは教室には入らず、そのまま屋上へ向かった。
屋上に出ると、冷たい風が吹き抜け、遠くまで街が見渡せた。
茉菜波は手すりに肘をつき、下界の景色をぼんやり眺める。
私はその隣に立ち、風に髪を揺らされながら、茉菜波を見つめた。
「学校に来ても、私……は……」と私は言う。
「学校は入れ物、自分から動かないと……」と茉菜波が答える。
「じゃあ、この屋上でぼんやりしてる時間が、人生の目的みたいなものかもしれない」と私はつぶやいた。
「君の物語の最終地点?」茉菜波の声は風で小さい。
「これからどうなるかなんて、分からないけど……」鶴深空 繭環。
了
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