心がなかった天使-君と響き合う世界で-
ユミル
プロローグ
「やっと完成するぞ……」
白衣を着た研究員が叫ぶ。
とある研究室で研究者数名が機械人形の開発に携わっていた。
戦闘用に開発された女性の美しい見た目をした機械人形、名前はガブリエルという。
ガブリエルの開発が完了した時、圧倒的な武力で戦争は終わるはずだった。
しかし、その戦争で彼女の戦闘能力を使うことはなかった。
「おいっ!!大変だ!」
突然、ノックもせずに研究室内に入ってきた男がいた。
「なんだね?そんなに慌てて、今ちょうどこの機械が完成したところだというのに」
「両国が停戦交渉をしたらしい……私たちの研究は無駄になるのか……?」
その話を聞いた誰もが、青ざめて顔を見合わせていた。
その後、ガブリエルはとある廃品置き場に捨てられてしまうことになる。
戦争が終わったとなってしまえば彼女の居場所はないのだから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます