第2話、尾張の大うつけとの初対面

そうやって俺は利政様の近くで正徳寺に向かいながら話をしていた。


「寿丸よ、どうしてわしが尾張を欲しがっているのか分かるか?別に間違っても良いからお主の考えを話してみろ」


「僕の考えだと尾張の商いによる経済が欲しいとお館様はそう考えているですよね。尾張の経済に美濃の強兵が合わさり更に周辺との勢力と仲良くできれば・・・斎藤家が都に上洛が出来る様になるから?」


それを伝えると利政様はハッハッハ、小僧なのによう分かっておるわと嬉しそうにして答えていた。


お主が嫡男であったら少なくても元服した直後に氏家家を継がせるようにするのだがなと冗談なのか本気なのかは分からないがそう言っていた。


やはり利政様も上洛を考えていた、だからこそ都からある程度の距離であり豊かな地域であるこの美濃から始めたのだろうと思っていた。


それにしても1代で下剋上をしてここまで美濃を統一したのはやはりこの斎藤利政様は傑物なのだなと感じていた。


こんな豊かな美濃を下剋上するってここは元々は土岐家という大きな家が支配していたのを上手く倒して奪うなんて俺がやれと言われたら絶対に無理!いくら現代知識があってもこんな大きな国は無理だよと言える。


本当に地方ならワンチャンあるかもしれないぐらいだよ。


そうしてそんな事を考えている内に織田信長よりも先に正徳寺に辿り着いてから利政様は先に婿殿の様子でも見てくると言ってやはり織田信長を隠れて観察する気であった。


そして俺は子供だとして警戒心は少ないだろうから近くで見る事になった。


そうしてしばらくして待っていると織田信長が率いる者たちが現れたけど明らかにこれから戦いをしますよね!?と思うぐらいの陣容であり当時としてありえない程の鉄砲の数や長槍など持ってきていた。


俺がまだ小さい事もあり大きく見えてしまっている部分はあるだろうけどそれにしても大きいなと感じているとかなり変わった服装をしている顔が滅茶苦茶にイケメンな青年に声をかけられた。


「そこの坊主、俺の陣容を見て感動をしていたか、言わなくても分かるから良いぞ、ハッハッハ!!」


俺の!?ならもしかしてこのイケメンな青年がまさかと思っているとそのイケメンな青年が話を続けていた。


「ふ〜ん、見た目の服装から見るとやはりそれなりの身分の息子なんだな。となると・・・まあ、せっかくだからお前に様子を見て来るように言ってきた蝮殿に見えるように特別に馬に乗せてやるよ」


そう言われて俺はイケメンな青年に馬を乗せられて共に正徳寺に向かい始めていた。


「そうだ、坊主。名前を聞いていなかったな、名は何と言う?」


「僕は寿丸と言います・・・やはり織田様なのですか?」


「そうだな、うつけとも呼ばれている織田信長だ!それにしても寿丸か、良い名前だな。こんなに幼いのに蝮殿からこうされているってやはり何かあるのか・・・少しばかり話をしないか」


そうして俺はあの超がつく程に有名になる織田信長と話が出来るので歴史オタクとしてこんな好機を逃してはならないとして素直に色々と話をしていた。


「そうだ、寿丸よ。どうして尾張での関所を廃止したのかお前には分かるか?」


「関所の廃止は商人が商いをやりやすくして税収を増やして色んな国の情報を手に入れやすくする為だと僕は考えています」


それを言うと織田信長はとても嬉しそうにしながらほう〜と言いながらなら欠点もあるがどうしてそう思ったと聞かれたので答えた。


「確かに他国の情報が手に入りやすいと言う事はこちらの情報も漏れやすいですがたとえ相手が情報が渡ってもどうしようもないぐらいに強くなれば良いだけですからそれをするのが商人から得た税収で国をもっと大きくのですよね?」


それを言うと織田信長はとても嬉しそうにして気に入った!!と言われた。


あれ?と思っていたら織田信長に俺に仕えないかと誘われてしまったけど俺は斎藤利政様の小性だし何よりも実家の氏家家に相談もせずには良くありませんと返答をした。


「確かにそうかもな、ならせっかくだからこれから正徳寺で出会う蝮殿に寿丸をくれるか聞いてみるぜ。さあ、面白くなってきたな!堅苦しい会見だと思っていたが思いもしなかった収穫がありそうだ」


普通に織田信長と話をしていただけのに滅茶苦茶に気に入られてしまったのですけど!?


嫌われるよりはかなりマシだからそこは良いかもしれないけど・・・まだ俺は7歳のガキですからねと思いながらも俺は織田信長の馬に共に乗りながら正徳寺に辿り着いてしまうことになるのだった。

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