大吉

2026年がスタートした瞬間、わたしは母と2人で居酒屋にいた。2025年、2度目の年確をされたあと、はじめて父親のお金でお酒を飲んだ。バイトを始めて以来、親との食事の後に財布を出さなくていいなんてことはあまりなく、新鮮だった。年が明け、居酒屋を出た。彼氏に連絡する母親のとなりで、私も彼氏と電話をした。


そのあと、初日の出を見るために家を出て、箱根で日の出を見た。今年は雲がかかっていたため少し予定時間より遅く日が出たけれど、とても綺麗だった。そのあと、黒たまごを食べ、買い物をし、夜ご飯を食べた。そして夜にはおじいちゃんの家に行った。会う度に少しずつ老いていくおじいちゃんの姿に、変わらない笑顔に、数十分の間で何度も泣きそうになった。


そして家に着き、布団に入った。私の頭の中は無償の愛をくれるおじいちゃんがいなくなってしまうかもしれないという恐怖と不安と寂しさでいっぱいだった。涙が止まらなくて、翌朝鏡を見て引いてしまうほどだった。


今日は初詣に行った。毎年恒例、三が日はどこにいたとしても鳥に糞をかけられる、を今日は神社で発動してしまった。最悪だった。上着は処分することにし、新しいものを買った。


おじいちゃんからもらった、人生最後のお年玉を何に使おうか考えて、ネックレスを買うことにした。どうせなら可愛いものを買いたくて、今日も何店舗か探してみたけれどときめくものは見つからなかった。


お寿司を食べて、家に帰った。今日は雪が降っていた。雪を踏む時の感覚と音がとても楽しかった。今日もなんだか憂鬱な気分だから、お風呂を出たらお酒を飲んで寝ようと思う。痩せたいのになあ。今年最初の体重測定で、最高体重を叩き出してしまった。年始は太ってなんぼ、と自分に言い聞かせるも、怖くてうんちがよく出る薬を飲んだ。最近食べたものも、これから飲むお酒も、憂鬱もすべてうんちになりますように。


おみくじには全てにおいていいことが書いてあった。素直な気持ちと正しい道に進む心があれば、私はどんな大きな願い事も叶うらしい。とある占いでは今年は乱気らしいけれど、わたしはおみくじを信じようと思う。


明日は今年初、友達と遊ぶ日。そしておそらく(まだ何も決まっていない)彼氏にも会える日。今日はあまり夜更かしをしないで、早く寝ようと思う。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

いきるためにしにたくなる @nyamuoo

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る