龍田姫。都の西=秋の方角にひろがる龍田山の女神で、秋をつかさどるとされてきました。古都の山々を錦色にそめる女神の手は届かずとも、町のそこかしこ、家のなかに、秋の息吹はほんのりと息づいて。それをまざまざと感じられる句集です。
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