7 俺には【 魔力 】が無~い
◇ 二日目 ◇
〔それでは❖ Step1 ❖を開始します〕
「ハイ! AIさん――じゃなくて『先生 』!」
〔良い返事です。少しは落ち着き元気になったようですね〕
「はい先生、今日から……じゃなくて今日からもお願いします」
〔では初めにStep1。この世界で最も重要な【魔素・魔法・魔法力・魔法術式】に関して概要を説明します〕
〔資料・教材はこの世界で使用されている魔法研究全集や魔導書を使用します〕
〔最初に【魔素】とは気体と考えられ地下深くになるにつれ濃くなるとされています以上〕
「あれ ? それだけ……?」
〔ハイそれだけです〕
「‥‥女神様の知識もそのレベルなんですかー?!」
〔いいえ。この世界で使用されている資料と伝えました! 真実の知識はお伝えで
きません!!!〕
「エッ、どうして~?」
〔この世界では空気中の元素の組成も明らかになっていません。調査する分析装置もありません。あくまで事象結果から研究者の仮説・推論 です〕
〔仮に真実を伝えても科学的に証明できなければ一つの仮説として扱われるだけで結局は時間を無駄にするだけの徒労に終わります〕
〔ミツキ様は学者になるおつもでしようか?〕
「いや……そういうのは……ちょっと! ただ『知識は力なり』ですから」
〔そうですね! 知ろうとする好奇心から
〔興味があるならミツキ様ご自身で探求してください。ただし、その結果を
「そう、そうですね。時間を無駄にする。知ったかぶり扱いされて敵をムダに作るだけになりそうですね」
〔では、少しだけ開示します〕
「えっ !? ほんとですかー!!」
〔【魔素】は通常は気体です。大気中または地中にあります〕
〔酸素のように植物によって発生したものではありません〕
〔化石燃料や天然ガスのように植物やバクテリアなどから変化したり排出されたものでもありません〕
〔この惑星が形成するときに宇宙にあった塵やガス・隕石や小惑星の中にあり。原始大気にもありました窒素と似て空気中では安定した気体です。さらに、この惑星の地殻やマントル・中心核にも閉じ込められています〕
〔地球の方式では分子式が『М₂』で表される二原子分子を形成する元素の単体です。大気中の組成は地球ではおもに窒素78%酸素21%ですがこの惑星では窒素70%酸素 19%【魔素】11%になります〕
〔地球人では酸素が18%未満になると酸欠状態になりますが標高1500mとほぼ同じ酸素濃度になるのでヘモグロビンの量・質が変化して順応できるでしょう〕
〔植物に関しては窒素が減ると影響がありますが、こちらの世界での人間・動物・植物などは、この大気組成で発生進化していますから遺伝子レベルで違うので地球とほぼ同じ生育状態になっています〕
〔さらに人間や動物の身体能力は【魔素】が体内に取り込まれ【魔力】となり筋肉・骨・神経細胞に影響しています。単純な比較になりますが地球人と筋肉量が同じでも少なくても20%以上運動能力が高くなっていると思われます〕
〔体脂肪率に関しては食料事情もあり平均で現在の地球人では一般男性の体脂肪率が20%に対して、この世界では全人口に対して正確な測定がなされていないため推定で12%程度と思われます〕
「なるほどー! 測定器が無い! 科学が発展しなければ正確なことはわからないのか!
{補足: ガリレオ・ガリレイ(1564年~1642年1月8日)「近代科学の父」}
「召喚された子たちは大丈夫か ? 酸素の比率が低くて運動能力が低下する地球人が……勇者とか無理だぞ!! 『異界渡り』とかで何か高影響があればなら……か」
〔つづけます【魔法】とは【魔の法則】です〕
〔それは【魔素】が体内に取り込まれて【魔法力】になる法則と【魔法力】が体内でそれぞれの細胞や組織に影響する法則〕
〔さらに【魔法術式】で【魔法力】が発動する法則と【魔法術式】発動後にそれぞれの【魔法術式】がエネルギーとなった現象法則を言います〕
〔つまりは、【魔の法則】とは体内と体外の二系統になります〕
〔しかし、この世界では二系統を一つの【魔の法則】・【魔法】と考えられている模様です〕
〔❖ 教練Step2 ❖からは実践編になります〕
〔まずは【魔素】の効率的な取り込みから体内での【魔力操作】と〖体内魔力蓄積量向上〗へ進みます〕
〔魔術体系の説明の後に 【魔法術式の発現】から安定した【魔術の発動】へと移行していきます〕
〔第一に【魔法力】の源になる【魔素】を『肺呼吸・皮膚呼吸 』を最大限に使って【魔素】を取り込むことが肝要になります〕
〔肺呼吸で肺内のすべての『呼吸細胞 』に【魔素】を取りこませるには、効率・効果の点から〖腹式呼吸〗の鍛錬をおこない。起きている時も運動している時も寝ている無意識の時も行えるように〖自立神経化〗にします。〖自立神経化〗は私の方でサポートします〕
〔〖自立神経化〗後は、肺と呼吸細胞の効率的な活動が常時、百パーセントに達すれば魔素吸収量をあげていきます。その方策は徐々にではありますが『肺の大きさや肺細胞の数・細胞密度・細胞単体の効率・最終的には肺細胞を積層型・立体多面型へと進化 』させていきます〕
〔並行して皮膚呼吸細胞も比例して進化させていきますので皮膚に
〔それでは、呼吸法の練習を始めてください〕
〔一定のラインに達すれば次のステップへ移行します〕
「腹式呼吸ねー! これは幼い時から訓練されてたからね大丈夫だ!」
「すーーはーー・すーーはーー・すーーはーー」
AIからの指示で寝そべった状態⇒座った状態⇒立位⇒歩行⇒早歩き⇒ラジオ体操⇒腕立てや腹筋スクワット⇒駆け足へ移行していく。
「うっぎやッ! ウギャ! ウギャー!」
「スパルタかよーー!!」
腹式呼吸を
一通りおこなうとラジオ体操以降は腹式が乱れるとの指摘があり今後の課題として日夜取り組ませると命令口調だ!!
「『首筋』に電気を流すなんてーびどいんじゃーないですかー!?」
〔まったく、ひどくありません! 出来ないあなたが出来るようにするために海馬に働きかけ自律神経に腹式呼吸を記憶形成させているのですから!〕
❖ Step3魔力操作 ❖
「ちんぷんかんぷん……です!!! そりゃーさぁー【魔力】なんて見たことも聞いたこともないからねー!! もちろん聞いたことはあるよ! 現実にだー!! 現実に全く経験がないもんねー」
瞑想してみたり
「う~ん! う~ん!! うん‥‥?」
「あれ……? ところで俺って魔力を持っているのかー?!」
「そっそうだ! 検索で自分の魔力を探せばいいのか‥‥?」
「――あった! 有ったー! 【現在の状態表示欄】ってあるのかー」
「まりょく……魔力、自分の魔力の状態はーと」
「なるほどなるほど【魔法力】の詳細ページか……で俺の魔法力は? っと確認してみるかー」
「う~う………………うん?」
「な・い? ないないない ……? なんにもなーい?」
「【魔法力】の項目には何も記載されていないぞーーー?!!」
『俺には【魔力】がなーーーーーい!!!』
「そりやーそーやなー……魔素のない世界から来たわけやから~魔力なんて持ってないですよね~~~とほほ……」
「嘆いても始まらん《キリッ》! しっかりしないとね」
「こうゆう事は何度も何度も数え切れへんこと経験してきたーー『おっちゃんやーでー!!』 慣れとるがなぁー!!」
「こんなことで、俺の心は折れへんで―――ってーの!!」
「これから魔法をあてにせず生きていく
〔 『――おばか……? ……な子』 〕
〔コホン……コッホン〕
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