【転生して神造人間になったおっちゃんは暗黒の中世にタイムスリップしたのか?】シリアスな異世界で魔王と恐れられた救世主!!! 第1章 神造人間誕生編

🌈天空星 童子👙

第1章 ✧✦ 神造人間誕生編 ✦✧

1 『異世界召喚なんてありえないですよね…!!!』 

 大都会の中で緑が目立つ○○城公園。

 蝉の音が暑苦しい夏の朝にジョキングしている――。

 

 俺は如月きさらぎ 光希みつき

 花も散りかけの38歳・花の独身!? 

 "魔法使い"でも"賢者"でもないただの独り身じゃーい! 

『自由万歳!!』

 元世界的大企業の技術職で現在はフリーターでしてなお好奇心だけは旺盛。

 歴史大好き研究好きの『器用貧乏! を自認するオールラウンダー!!』

『一人暮らし万歳!!!』

 今年、地元に帰ったところです。


 ───アリーナの剣道場付近を走っていると。

 ❊段位審査の会場ご案内❊ の立て看板が目に入る。


 ──前を歩く高校生か中学生達のグループは竹刀袋を肩に担いで緊張はしてはいるみたいだが、わいわいがやがや元気よく歩いている。


(ふ~ん。剣道の段位審査か懐かしいなぁ~)

 

 笑顔で楽し気に話しながら期待を胸に闊歩かっぽする八人くらいの集団の後ろ

に近づいて来たので走るのをやめて歩くことにした‥‥。


『目指せー若人よーッ!!』と声をかけたい気持ちだー!! が、それをやると。 になるので心の中だけでエールを送る! 『気張れょー!』

 

(初々しく若い連中を見てるとなんかなぁ元気をもらえる……)

(俺もまだまだやれる……働き盛りやしやらんとな――!) 

 で……俺もおっさんになったんだなーと自覚してしまうこの頃‥‥。


 派遣社員として行く先々の職場で若い連中から経験豊富と一目を置かれて認められるのはうれしいが‥‥。 

 少し寂しくもある。契約社員である以上は‥‥仲良くなった仕事仲間でも別離の日がくるから。


 それぞれの行った職場で今までの知識や経験が認められて頼りにされるのは嬉しいし多くのことを体験的に学べるのも楽しい。

 俺自身の考えたモットーや仕事に対する姿勢を座右の銘にしたものを取り入れた職場もあったり。配属された正規新人社員の教育を任されることもあった。


 自然に正規社員へならないかと上司の上の課長やもちろん職場の仲間からも期待されたが。お断りの文言はいつも同じだった。


 契約期間満了で最後にお世話になった別れの挨拶。

 仲良くなった仲間の悲しいさびしそうな顔は俺もつらい。

 時に泣き出す女性もいたしハグしてきた上司もいた。

 (いや~男に抱き着かれるのは引きますわー)


 別れはいつもつらく寂しい。

 新たな職場へ配属される時は特に人間関係に不安はつきものだ。

 安定した収入と結婚、家庭を築くよりも多くの出会いという新鮮な体験を優先して    きたのには明確な理由があった。


「新鮮な体験」という点では長距離のトラックドライバーは新しい景色が見られて楽しかったが――。

「あわや!」交通事故になりそうな『ヒヤリ!』の経験は幾度ももしている。

「万一人をいてしまっては取り返しがつかない」とリスクを考えて以後は地元を離れて他県のあちらこちらの工場で 働くようにした。


 あの時の大事な青春の時間はもう戻らない。

 過去に戻りたくても戻せない。


 いまの俺にとってあの時代は思い出になってしまったが‥‥。

 現在いまもこれからも大切な心の支えの一つになっている。 


『平等にある時間にはそれぞれに価値がある!!!』

「俺にとっての貴重な時間を何の為にどのように使うか?」


「安定は時に惰性となり堕落する。自分が成長せず変わらなくても時が過ぎ去っていくからだ。時とともに自身も成長させないから 毎日が充実せずにつまらなくなることを経験している」


『好奇心を忘れた者に成長はない。年が若くてもそこにあるのは衰えた老人』という文は、そんな時の俺の心に深く突き刺さった。

「では? 好奇心を忘れずに持ち続ければ?」

 好奇心がいっぱいで『目をキラキラと輝かしていた少年』のころのように毎日充実した人生を夢見て選択した結果がフリーターだった。


 広い意味では俺は大航海時代のように『自身の未知を探求する冒険者』 に憧れていたのかもしれない。




 ――――。しばらくして若い剣士のグループに近づくと‥‥。 

 グループの一番後ろで歩ている女子二人のうち一人が俺の気配を感じたのか‥‥?

 ――俺へと振り返りこっちを虎視こし!? するとなぜか立ち止まる‥‥? 


 ‥‥立ちすくんでいる!! 


(‥‥なんで? ……)

(ヘッ!? ……俺? ……なの?)

(……っ君たちのかわいいお尻なんかをジト見なんかしてないですょーはずですー?)

と心の中で言い訳してしまうアラフォーのオッチャン‥‥‥‥。


 ――――女の子の顔が驚愕し少しずつ額に冷や汗が湧いて恐怖に怯えていくように俺にははっきりと見えた。


(やっべー! 俺の顔……? 犯罪者顔? ……強もて顔? ……だったか~?) 

(周りからは普通に優し気な顔って言われているんやぞ――! ウッソやろ~?)

(電車に乗る時も痴漢にまちがわれないように……)

(他にも誤解される行動はしないように慎重に心掛けてきましたよ―――っ!!)

(十二分に注意してきたぞ――! ……なのに……ぐすん‥‥)

(‥‥俺の人生は終わったのか? ‥‥いま……まさにここで‥‥)

(うっっ……終わるのか……ッ? 終わったのか――?!)


 ――するとその子と横並びで歩いていた女子もを感じたのか俺の方へ振り向くと‥‥

 ‥‥ぽっかりと口を開き啞然とした表情を浮かべて立ち止まった‥‥‥‥。


 彼女たちの視線のフォーカスは、俺を飛び越している。

 俺じゃないみたい? ‥‥恐る恐るギギギと擬音を鳴らして俺も後へ振り返ると。


「‥‥うん? ‥‥なんなんやあれ? ‥‥」

 天から地へと降り注ぐ薄い半透明の白い? 金色の円柱状の光芒こうぼうが加速して俺に迫って来る‥‥!!

 あれよあれよのまたたく間に光芒がズームアップでこっちへ来たー!!!


『うぇ――ィ! これヤバイやつちゃうのーん!! 絶対ヤバイってーー !!!』

「ヤバイヤバイヤバヤバヤババーーーーーーーーーッ!!!」

(――うッん? 俺の体を‥‥すり抜けた? ‥‥の?) 

「‥‥ッほ――――ぅ」と息を吐きながら前に居た女子たちの方へ向き直ると‥‥


「「‥‥なん? ……なんだと――ぉ!!!」」 

 

 光芒の円柱が女の子たちを囲い込み停止している真っ最中ですやん‥‥‥‥!!!

 なんですのんこれって? ‥‥‥‥

 そして光芒の内側がになったかのように――?!

 彼女たちの足が地面から離れて体が浮き始めてるーぞ――!!!


 彼女たちの頭は上や下や横を慌ただしく向けながら思考が混乱したパニック状態の

 ようになっている――さもありなん( 俺もそうなんだからなー???)

 内側の彼女達が叫んでいる声々こえごえは外側の俺には聞こえてこない。

 最初に俺を見た丸顔で頬っぺたぷりぷりぽっちゃりちゃんの可愛い女の子がー!

 こっちへ手を伸ばして……『 ・た・す・け・て・』と口の動きだけやけど――!

 ハッキリと聞こえた感じがしたと同時に俺は彼女へ駆け寄りその手に届かんとばかりに右手をいっぱいいっぱいに伸ばしていた!


「待ってろー! いま助けるっ―からな――!!!」

『――――? ‥‥あっ……あ――――――?!!』




 ――◆ 刹那 ◆――



 ――ほんのわずかな瞬間に!! 光の壁を越えた俺の手はしていた……!!!

 勢いがついた俺の肉体も光芒に吸い込まれ……瞬間……体内の血液が沸騰して蒸発

 していくように‥‥たぶん消滅した――――『俺は死んだ』――――


( 召喚巻き添えって――ッ? やつか――? 『なんでこうなるの――ん?!』 )


 ‥‥これ現実なん?!  ‥‥夢とちゃうのん‥‥?! ‥‥絶対に夢! 夢!

 ――ほんまに~悪夢とちゃうのーーーん?!!!

 ‥‥そうであってほしい‥‥‥‥お願いします‥‥ 仏 ‥‥ 様 ‥ ‥ 

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