簿記札 0課3話

taisuke

第三話

「ねえ、あなたはそれでいいと思ってるの?」

「しつけえな、関わればこの学園では孤立コースだ。わかんないのか、先公や大人は自己保身に夢中で、校長や教頭は数字しか目にない愚者だ!俺はあ、壊してやりたいんだよ古く汚染された小さな世界を 邪魔をするなら、あんたや岩下達から潰す! 俺を怒らせれたら簿記札協会だって後ろ楯になるくらいだ まあ、成績はあんましよくないがな」


「木田君、あなたの気持ちは理解したわ、でもね わたしのプライドが許せない いじめ問題の解決に協力して」と言いかけたが、ある軍団が現れた。


「あれ、小川さんじゃん。真面目ちゃんで頑固で不細工な」

「岩下さんっ」

(こいつが岩下か。しかし、俺の好みじゃねえな。ダメだこいつ0点)

「あれれ、木田君じゃない♩アタシと遊ぶ?」

「ギャルみたいな髪色にしたのは男に振り向いて欲しいんだよ。汚ねえやつだ。俺は女に興味はねえよ。数字と金が恋人の俺様にはなあ!!!」


「はあ、なんなの あんたムカつく!いいわよ、簿記札でボコボコにしてやる!」

「よし、取引開始だ。ルールは二万円ルール採用」

「わかった」


木田vs岩下の簿記札取引が開始した。


一課目


木田は備品代を提示し、金額は五千三百円を指示し、岩下はそれを払う


木田 所持金二万五千三百円に加算された。対する岩下は一万四千七百円に低下


「アタシが簡単にやられるか、次課に入る前に援助カードを提示する! 義理堅き銀行員」


「義理堅き銀行員、確か金額の少ないプレイヤーに補助金三千円与えるやつか。すんなり終わらない分考えたな」


結果、岩下の金額は一万七千七百円に戻る。


二課目


先攻岩下、後攻木田


「木田商事に通信費代一万円を要求」

「仕方ねえ、払う」


木田の所持は一万円に下がり、岩下は一万七千七百円。有利から不利に逆転したが


三課目


先攻木田のターンにある援助カードを使用した。


「ここで動く!グリフォンの資金整理を提示 この援助カードが出た場合資金を互いに五千円にしないといけない。拒否した場合は引き分けになる」


「グリフォンの資金整理をここで、自殺行為じゃん馬鹿なの!お前ウマシカなの!」

「何弁でも言え、俺も悩んだが この課で使うしかなかったからな」


木田、岩下共に五千円に低下した。だが、野球はツーアウトまでわからないかのように簿記札も最後までわからないゲームだからだ。


つづく





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