第3話

前回の続きから〜

こうなったら使うしかないでしょ

「れいごめん使うわ」

「はっお前死ぬかもしんねーんだぞ」

「みんなが助かるほうがいいでしょりつもまだ小さいし」

「ちょねぇちゃん」

「覚醒」

そう唱えると同時にすごい風が起こった。

それは留守番組にまで届いていた


《はやて視点》

ビュオーー

強い風その風邪は冷たく時々氷の粒が混じっていた。

それを見た瞬間3人とも「やばい」と考えていた

おいおいまじかよあかりねぇが《覚醒》を使った。

それほどやばいのか

でもこっちもこっちで結構強い2対2で人数は同じはずなのに

こちらのほうが有利なのにだいぶきつく感じる

それはりょうも一緒だろう

その時

「うっ」

「つっ」

という声にもならないような音とともに2人が倒れる光景を見る

一気に2対1でも今ここで負けたら、俺がここで止めないと

           

    

《りつ視点》

いつも僕は守られてばかりだ

今回だって自分も戦いたいと思うが、やはり無理だ

というより魔法を使うのを止められる

まあそれもわかる

草の魔法って大体代わりがきく草で足止めしようとしたって凍らせればいいし

草は脆いだから戦闘向けではないだからみんなみたいに強くないし、自分で身を守ることも難しいだからいつもみんな何守って貰う形になる。

でも僕は自分の身は自分で守りたい。

自分の身を危険にしてまで守ってほしくない

でもそんな事を言ったら怒られる。

今は謎に僕は焦っていた

僕が焦ったことはあの日母と父が死んだ日以外なかった

今多分焦っているのは多分あの日母と父が死んだ日のようなことになるのでは?と考えているからだろう

いくら自分に大丈夫だと言い聞かせてもこの胸のざわつきは消えない

みんなが死なないために何ができる?

僕はみんなのためになにかできるか?

その答えを探そうとしても答えが出てこない

余計焦る、怖がる、その結果あの日父と母が死んた日

とつながる

どうすれば、どうすれば《みんな死なないで生きて行ける》


《あかり視点》

覚醒を使ったって後悔しない!

その気持ちがあるから使える

昔一度だけ使ったことあるけどその時は小さく使い方もわからず暴走してしまったけど

今なら使えるはず!

ちらりとりつを見ると顔がこわばってる

だがそれは想定内

りつはれいに任せるとして

やるか

私は深く踏み込み相手のところに突っ込んだ

「うわっはやっ」

隙をつくがやはり手慣れているのか避けられる

それからどのくらいたっただろうか

りつやれいが倒れても今は戦うしかない

途中敵が増えても怯まず戦うしかないが

もう覚醒が切れかけているのか疲れてきた

このままでは覚醒が切れた途端、気を失うか、大きな隙を作るか

どちらか起こせば《即死》

それだけは避けたい

だが状況は最悪

打開策は今のところ見当たらない

つまり《詰み》

だけど戦うしか道はない

逃げたらりつやれいがどうなるかがわからないし

運よく留守番組が来てくれと頼んだこともあったが

多分こない

敵が途中から増えったってことは

あちら留守番組にも来ていてもう決着がついてる

だからもう私しかいない

そう考えていたところで私の意識は途切れた

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