第1話

ある日、全員が予想していなかったことが起こる。

その日はいつもと同じように過ごしていた。

魔法使いが町中に現れると騒ぎになるから私達は山の中でひっそりと暮らしていたが、衣食住には困らなかった。衣服は森の動物の毛皮などたまーに変装して町中に行って買ったりしている。

食べ物は森の中で取ってきたり、自分たちで育てたり。

住まいは昔お父さんとお母さんが建てたのを今使っている。

ちなみに言うとお父さんとお母さんはいない。

昔、人間のハンターに殺された。だからみんな、人間が嫌いだみんなその時は小さかったから「死」というものがなにか分からなかった。その後はおばあちゃんに育てられたが......

2年前 寿命で死んだみんな悲しくて泣き叫んだ。

数日間お通夜状態だった。

今では多少の心残りはあるものの、なんの不自由もなく暮らしていく

そう思っていた。

昼頃、私と、れいとりつで食料調達、お留守番ではやて、りょう、ひなたに別れることにした、と言っても毎回このメンバーで安全面とバランスを考えた。万が一何かあってもまあ大丈夫だろう。

《はやて視点》

あかりねぇたちが食料調達の間俺達は毎回、訓練という名の戦いをしている。

そのほうが力をつけられるし、暇も潰せるという一石二鳥だ。


「はや兄はやくやろーよー」


りょうがだだをこねる

「分かってるっつーの、ひなた開始の合図頼む」

「はーい、それではーレディーゴー」


ひなたが手を上げるとともに2人とも前に出る。

激しい戦いだがりょうの戦い方は毎回一緒だ。

大体次が何が来るかがわかりやすい。

読まれているという自覚がない。

この2つがりょうの悪いところだ

まあ初対面相手のはじめの方なら通用するだろう

俺がりょうの首元まで炎でできた剣を近づける


「しゅーりょー」


ひなたの声がする


「くやしーーなんでいつもまけんのー」


とぐちぐち言っているのを無視しひなたが回復する

「お前は何が次に来るかわかりやすいし、動きが読まれているという自覚がないからだよっ」


っとツッコミを入れる

それでも不満そうにこちらを見てくる。

来るぞ、りょうのもう一回が


「もう一回!!」


ほら来たここまでも読まれている


「わぁー君たち仲いいねー」

「だれだ」


声と同時に体が咄嗟に反応して弟たちをかばう。


「やっぱり弟をかばうか」

「いや当たり前でしょ何ゆってんの」


敵は2人

ドォゴーーン

ものすごい爆発音が森の方からすると同時に冷気がくる


「うわ寒むっ」

「はでにやってんなー」


あかりねぇの方にも行ってんのか

お願いだからあかりねぇ《覚醒》だけは使わないでくれ



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