第二十話
と私が人間の国とエルフの国のことを考えていると、思い出した。我が人間の国の国王から、ヒラメを釣って欲しいと
そして、お腹が
あー、でもきっと野菜が中心なんだろうなあ……。そう考えていると、ひらめいた。そうだ、今から釣りに行こう! そして釣った魚を食べてみよう! そう決めて私は、ホテルを出た。
ホテルを出て右に曲がると、遠くに海が見えた。お、海だ。まあ、このエルフの国も海に面している部分があるから当然だが。とにかく私は、その海に向かった。
それに心を
さてと、それじゃあ釣りますか。あ、でも
その小舟に近づくと、
「すみません。ちょっとその小舟を、貸してもらいたいんですが」
するとそのエルフは、
「ああ、これかい? いいよ、使っても」
よし、小舟ゲット! あ、でも、いくらかはお礼をしないと。なので私は、聞いてみた。
「あのー、すみません。お礼は、いくら
それを聞いたエルフは、ぶんぶんと右手を顔の前で
「いやいや、いいよタダで。お礼なんか、いらないよ」
マ、マジですか? 人間の国では小舟を借りるために、一万ゴールドを払ったのに。うーん、さすがエルフだなあ。お金に、ガツガツしてないなあ。なので私はお礼を言って小舟を借りて、沖に出た。
そして私は
「魚たちよ、この匂いを感じ取れ! キャッチ・ザ・フィッシュ!」
するとすぐに竿に、手ごたえがあった。なので竿を振り上げると、一匹の魚が釣れていた。それは二〇センチぐらいの大きさで、背中は
そしてもちろん食べられるようなので、私は早速
そうして私は魔法を使って五匹のアジを釣って、砂浜に戻った。そして小屋の扉を、ノックした。するとさっきのエルフが、顔を出した。私は金属製のバケツの中を、そのエルフに見せた。
「さっきは小舟を貸してくれて、ありがとうございます。これはほんの、お礼です。受け取ってください」
そう言ってから、私は気づいた。あ、エルフって、野菜しか食べないのかも? 魚や肉は、食べないのかも? だがそのエルフは、
「おお、これは
「はい、そうです」
「すごいですね。最近じゃあ、あまり魚は釣れないのに」
「ええ。私は、魔法で釣りました」
「え? 魔法で?」
「はい」
「なるほど……」と
「良かったら、これから夕食を一緒にどうですか? 妻も
へー、このエルフには奥さんがいるんだ。結婚してるんだ。まあカッコいいし性格も良さそうだし、当然か。そして私は、考えた。うーん、夕食を一緒にか。でも夕食はさっき、アジを食べたんだよなあ。と私は考えていると、エルフは更に
「どうぞ
うーん、なるほど。そうか……。それなら少しくらい、いいかな。小舟を貸してもらった、お礼もしたいし。なので私は、その小屋に入った。
「お
小屋の中には木製のテーブルと、四つのイスがあった。そのうちの一つには、子供と思われるあどけない表情のエルフが座っていた。そしてその横には、いかにもエルフという、美しい顔立ちの女性のエルフが立っていた。
そして若いエルフは、紹介を始めた。
「そう言えば、自己紹介もまだでしたね。私はイアサ。この子はノリタ。そして妻の、ナエミです」
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