全員、夫を星にしたい

あ、まん。

プロローグ


「皆さん、今日はよく集まっていただきました」

「いいえ~、御子さんのお誘いなら、いつでも駆け付けるわ」

「私も、だって命の恩人ですもの」

「本当。ちょっと前までは考えられないくらい、今幸せですから」


 4人の女性。

 皆、20代後半から30代前半くらい。


 山奥にひっそりと佇む洋館。

 その一室は、重厚なカーテンが窓を覆い、外の月明かりさえ遮られていた。


 部屋の中心には長方形の細長いテーブルがあり、その上には銀の燭台が四つ灯っていた。


 ゆらゆらと揺れるロウソクの炎が、壁に影を踊らせ、まるで何かが蠢いているかのよう。


 壁に掛かった時計の針が夜11時を指したと同時に、ある秘密の会が静かに始まった。


「それでは皆さん、順にあの事▪▪▪を話してもらえるかしら?」

「ええ、喜んで! ではまず私から……」


 肩にかけたショールを羽織り直しながら、一人の女性が口を開いた。









 

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