全員、夫を星にしたい
あ、まん。
プロローグ
「皆さん、今日はよく集まっていただきました」
「いいえ~、御子さんのお誘いなら、いつでも駆け付けるわ」
「私も、だって命の恩人ですもの」
「本当。ちょっと前までは考えられないくらい、今幸せですから」
4人の女性。
皆、20代後半から30代前半くらい。
山奥にひっそりと佇む洋館。
その一室は、重厚なカーテンが窓を覆い、外の月明かりさえ遮られていた。
部屋の中心には長方形の細長いテーブルがあり、その上には銀の燭台が四つ灯っていた。
ゆらゆらと揺れるロウソクの炎が、壁に影を踊らせ、まるで何かが蠢いているかのよう。
壁に掛かった時計の針が夜11時を指したと同時に、ある秘密の会が静かに始まった。
「それでは皆さん、順に
「ええ、喜んで! ではまず私から……」
肩にかけたショールを羽織り直しながら、一人の女性が口を開いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます