AnyWay.
NiceWell
第1話「恋の始まり」
道はそこにある。
だが道を歩むのは
誰でもなく、あなただ。
そして...
私は今、夢を見つけ。
"歩み出す。"
数々の苦難を超えて。
それでも踏み出し続ける。
憂塚先生 著 AnyWay.より引用。
「おはよう」
「おはようございます先生」
「君とは何度も顔を合わすが、見飽きないな」
「なんです急に、照れるじゃないですか」
「ハハ、それはそれは御大層に、あくまで挨拶替わりの句だよ」
「そうですか、まーいいですけど、仕事の方はどうですか」
「ふん、そうだな、売れ行きを気にするようでは、プロではないぞ」
「つまり、売れてないんですね」
「ああ、そうだが、紳士的に言ってくれ」
「では改めて、自称プロでも仕事に追われる、多忙な先生にお悔やみ申し上げます。」
「絶対、皮肉だろ」
「それでも弁明の意を表しました」
「相変わらず、人をかどわかす、難癖ものだな」
「先生の意に沿うだけでは、私の意義が発揮されないので、」
「そうかい、だったらもっとメッセージを込めるんだな」
「わかりました、では確信的な一言を言いますね」
「おお、おお、言ってみろ」
「人の振り見て我が振り直せ、どうでしょう」
「なるほど、しかし決定打に足りんな、私は既に君を超越しているよ」
「なんですか、その言い隠せない無理問答は」
「君にこそ一言だ、習うより慣れよ、それだよ」
「そうですか、そうして、気のままに全てを落とし込み、我欲に埋もれる、実に現代の風刺絵じゃないですか」
「社会風刺と言え、この知るも知らぬも存ぜぬ白瀬よ」
「私はあくまで、言葉を助長的に言ったのであり、決して、失調を口にした訳でありません」
「そうか、君は、自身にあるとされる、ポテンシャル、もとい創造性に、問題はないと、あくまで、部をわきまえた、一途であると、そう言うのかね」
「ええ、私は、弁論の上で解を投じる、つまり、先生ありきに言葉を砕いて言ったのです」
「私が君に遠慮されるだと、甚だ、図々しい振る舞いだな、飼われてるのは君だよ白瀬」
「そうですか、だったら、ご飯作ってください」
「なな、また突飛な、尻に敷いた言葉だな、完全に利用しようとしてるだろ」
「えー先生、だって私は、先生以上に慣れないんです、だから料理だって、出来ないんです」
「何を言う、いつも作ってただろ、平然と振る舞っていただろ」
「ある日突然、人は変わるんです、それも気の迷い一つで」
「わかった、わかった、君を邪険に言ったこと訂正しよう、君は正しい、だからどうかご飯を、ご飯を作ってくれ」
「はい、先生、」
「まったく、人の気ほど、馬鹿にできないものはないな」
「そうですね、先生、それに気心一つで人は恋だって初めちゃんうんですよ」
「なんだ、恋したことあるのか」
「え、いや、えっと。。。先生って、恋したことないんですか」
「恋など、若者の特権だ、それに私は若かりし頃から孤独の身でね」
「いちよ確認なんですが、先生と私ってどういう関係なんですか」
「何を今さら、そんなの、仕事上の仲だろ」
「でも同居してますよね」
「それは私が外に出れないから、買い物をしてもらう必要があるだろ」
「でも確認ですけど、私、女ですよ」
「な、それは知ってる、が仕事上の仲だとわきまえているよ」
「えーっと、、先生、一つ言いましょう、私、結婚してもいいですよ」
「誰とだ」
「そりゃ先生とですよ」
「なな、お前、絶対、本気で言ってないだろ」
「言ってますよ、てかまずは恋愛から始めますか」
「なな、何を言う、恋愛だと、、」
「はい、恋しませんか?私と?」
「まったく、どうなってる、どうなっているんだ、これでは仕事が出来んだろ」
「先生、顔真っ赤ですね、」
「君がろくに私の心を知らずに、羞恥甚だしい事を言ってるからだろ」
「ええー、なるほど、先生、今、わりとありとか思ってません?」
「なな、たく、これだから浮ついた心のやつは歯止めがないんだ」
「ま、先生、まずはデートからで」
「なな、聞いてたか、話を、いいか、仕事ができんだろ、それだと」
「仕事なんて、恋のついでにやればいいんです、それに、恋を題材にして書けばいいんですよ」
「まさか、ふたりの恋を、赤裸々に描くと、そんなのもう、醜態だろ、」
「いえ、それこそリアリティーです」
「なんだと、まったく、だったら一つ約束だ、」
「なんでしょう、」
「私を本気にしてみろ」
「本気ですか、わかりました、恋に落として見せます」
「だが私はあらゆる、トークで、破断へ持ち込もうと反論するからな」
「いいでしょう、それでも恋させて、本気で好きにさせて見せます」
「わかった、わかった、、もうわかったよ、本気みたいだな」
「ええ、本気です」
「よし、ではデートからだ、」
「わかりました、行きましょうデート」
「いいが、家でだぞ」
「なんですかそれって」
「いったろ、反論するって」
「てか先生、もともと外出るの嫌な人ですよね」
「そうだが、それはそれ、これもこれだ」
「わかりました、やりましょうデート家で!」
「おお、、大丈夫なのか」
「大丈夫です」
「よし、じゃあ、また明日」
「ええ、明日の朝からデート開始です」
「なぜ嬉しそうなんだ」
「え。そりゃ恋ですから」
「絶対に、私は好きだなどと言わないんだぞ」
「その心、完全に手にして見せます」
「ふん、そうか、ならやってみろ」
「ええ、では」
「ああ、」
そして二人は恋をする
と、いうことになった。
このちぐはぐコンビの道が
続くことを
そして叶うことを
私、白瀬は、願っている。
それでは先生、
楽しみに明日を待ってますね。
とびっきりのサプライズで始めますよ。
ふふ。
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