第11話 ニーナの綺麗な液体

「では……出すぞ……♥️……ん…!」

 ニーナが体の力を緩める。

 両太ももの隙間も少し開いたので、俺は体を広げてしっかりカバーする。


 1滴たりともスカートに染み出させたり、地面に落水(尿)させたりしてはならない!

 今からニーナが行うのは「おもらし」や「失禁」ではない!『放尿』なのだ!


 そして……ニーナの体から黄金水が解き放たれた。

 いや、ニーナのスカートの中は暗いので、黄金かどうかは判別出来なかった……。

 ただ、ニーナのおっぱいの隙間から差し込む光に当たって、液体がキラキラ光っていてとても綺麗だった。例え端から見れば不純物――汚物であっても、である。


 そんな『綺麗な液体』をニーナは俺に……。

『綺麗な液体』は見た目の美しさだけではない。


 とても―――暖かい。


 まるで産湯の様な……いや、俺は生まれた瞬間から冷たい海にいたから、産湯になんて浸かったこと無いけど……。

 ともかく、その暖かさに俺は浸される。


 そして耳に響く音も俺を高揚させてくれる。


 ピシャッ!ピチャッ!シャラララララ――🎵


 ニーナがくれているのか、綺麗な液体は絶妙なスピードで放出される。

 すなわち、叩きつけるでもなく、乾くでもない、俺を潤し満たしてくれるスピード……。


 おっと、このまま幸悦していたいが、仕事はしなくちゃな!


 俺はタコ足一本200個程、合計1600程付いている吸盤を広げ、ニーナの綺麗な液体を受け止め吸い上げる。


 ズズッ!ズズズッ!ズオオオオオ!!


 さらに、ホントは吸盤だけで受け止めきれるんだけど、にタコ足中央の口と、本来墨なんかを出す「漏斗」でも、綺麗な液体を吸い上げる。


「はい。では、学園長の挨拶です」

「皆の者、おはよう!!」

「おはようございます!」「おはようございます!」

「おはようございます!」「おはようございます!」――


 ニーナ内の外では、ニーナの挨拶が始まった……らしい。

 学園の美少女達の黄色く元気な返事も集会場に響いている……と思う。


 なんで曖昧かって?

 なぜなら今俺は……


 ピシャッ!ピチャッ!シャラララララズズッ!ズズズッ!ズオオオオオ!!

 シャー!ズオオ!シャー!シャー!ズズッ!ズゾゾ!!


 収まらない黄金水とスカートの中で、激しい攻防……、いや、こっちは攻撃はしてないから激しい防御を繰り広げていたからだ!

 外の黄色く元気な掛声も、この黄色く元気な水音に書き消されてしまっているんだ!!


 それでも、やがて綺麗な液体の放出は収まった……。外の音も聴こえるようになった。

(外に漏らさずに済んだのか……?)

 俺は心配になるが、生徒達が大人しい辺り、放尿がバレてパニック等にはなってないらしい。


(あとは……床に溢してないよな……?)

 床に水溜まりが出来てたら大惨事である。しかし、床が暗くて見えない……。

 すると、俺を察してニーナがこっそり立ち位置をずらしてくれた。


 床には一滴たりとも液体は無かった。


 ニーナがこれまたこっそり、スカートの上から俺を撫でてくれた。そして、その手を通して、魔法で声が俺の頭に響いてくる。


「ありがとうタコ君……♥️♥️おかげで威厳を保つことが出来た♥️♥️そして、すごく…すごく…キモチ良かった……ぞ♥️♥️♥️♥️」


(俺もだよ、ニーナ)

 俺は心の中でそう思うと、何事も無かった様に、元のニーナのパンツへと戻った。



















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