第10話 ニーナの緊急事態
「ええい、ままよ!」
俺はスカートの中を潜り登っていって、ニーナのパンツの代わりとして、張り付いた!
「なんだかじんわり暖かくて…いい香りがする…」
パンツを脱がすときは、何とも言えない「匂い」だったけど、こうやって超至近距離…、いや、0距離で嗅ぐとなんだか良い「香り」に思えてくる。
「♥️♥️~!よし!全校集会に出席するぞ!」
ニーナはそう言うと、何処かに向かって歩きだした。
「そういえば、どこで全校集会をやるんだ?」
「このシャーネルド魔法騎士女学館には巨大な集会場があってな、そこに君の紹介も兼ねて出席するんだ」
「集会場ね…………え、紹介?俺を?」
この人、パンツと化してる俺を紹介する気なのか!?全校生徒に!?
そんなの変態✕2で地獄絵図と化すぞ!?
「大丈夫だ!我が学園の生徒は優秀。受け入れないはずも無い!むしろ『今度は私のパンツになって♥️』と、美少女がおねだりしてくるかもしれんぞ🎵」
……そういう性癖持ちにしない様に、学園は教えるもんじゃないのか…。
そうツッコミたかったが、今ニーナに逆らえる力も無いので、黙って付いて行くことにした。
ニーナが歩く度に、ニーナの太ももが俺のほっぺを揉んでくれて気持ちが良い……俺は太もも美顔マッサージを受けていたが、やがてニーナの足が止まった。集会場の壇上に着いたのだ。
ニーナはどういう話から切り出していくんだ?俺が興味津々で待っていると――
「タコ君……すまない……おしっこ……」
「へー、おしっこの話から始めるんですね……って、ええ!?」
いきなりニーナが尿意を訴えてきた!声の小ささから俺にだけ聞こえるように言ったらしい。
「なんでトイレ行っとかなかったんです!?」
「いや、しばらくは大丈夫と思ってたんだが、その……タコ君が刺激するから……♥️」
「えっ!?」
どうやらパンツとして密着するなか、少し刺激を与えてしまい、尿意を近づけてしまったらしい……。
「その……タコ君……出すから吸い上げてくれないか……今からトイレには間に合わないっ」
「俺、クラゲじゃないんですよ!?
全部吸い取るのは厳しいぞ!?」
「私も不本意なんだ…♥️緊急事態なんだ♥️決してそういう趣味では無いっ♥️♥️」
「その割に♥️←これが多いな!」
「それに…全部吸い取るのは厳しいと言っていたが…おしっこ自体は嫌いじゃないんじゃないか…♥️」
俺は少し黙って耳を澄ます。
ハアッ……ハアッ……
!
ハアッハアッハアッ!
ニーナの艶っぽい、悲鳴にも近い息づかいがどんどん早くなる。
それを聞いてると…俺の気持ちもどんどん固まってくる。
「嫌いじゃないです。好き」
俺はニーナを受け止める事にした。
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