第16話 藤代美嘉とのご飯会
「予約していた一条です。1人増えてしまったのですが問題ないですか?」
「一条様ですね。お待ちしておりました!問題ないですよ。個室へご案内します。」
1人増えても構わないとの事で、そのまま3人は個室へと案内される。
「さて、まずは飲み物から頼むか。今日はデイブの前祝いなんだ。美嘉さんも遠慮なく頼むといい。」
「わ、私は! 生徒に奢ってもらうほど困ってはいないぞ!」
「まだそんな事を言っているのか。今はそこを気にするなとさっきも言っただろう。ここまで着いてきて今更文句を言うな。そんなしけた顔をしたまま帰りたいなら帰れ。それとも割り切って楽しむか、はっきりしろ」
「往生際の悪い先生ネ。 楽しむ気がないなら帰るといいネ。 あ、朔斗さん、オレはハイボールをお願いするネ」
「っ!? すまなかった。ここはお言葉に甘えさせてもらおう。... ビールを頂いてもいいか?」
「よし、少しはいい顔になったな。まずは楽しく飲んで食べて、話はそれからにしよう。」
朔斗は烏龍茶を、2人も希望の飲み物をタブレットで注文し、そのまま好きな食べ物を頼んでもらおうとタブレットを渡す。
「食べ物も好きなものを頼んでくれ。ちなみにここのおすすめはぼんじりの串だ。あとは、特製のなめろうは最高でな。嫌いでないならこのふたつは是非頼むことを勧めるぞ」
「そ、そうか。どちらも食べれるので頂こう。あとはこれとこれを...」
「オレはここのタンの串が大好きネ あとはこれとー」
という事で朔斗のおすすめとその他諸々注文を済ますと、飲み物が届いたのでまずは乾杯することに。
「よし、それじゃデイブの結婚前祝いと美嘉さんとの変な出会いにかんぱーい!」
「「かんぱいっ(ネ)」」
「デイブさんはそんなめでたい日だったのか。そんな時に大変見苦しいものを... 失礼した...。」
「気にしないでいいネ。朔斗さんに頼まれたから助けただけネ」
「ふ、2人は どんな関係なのだ?」
「さっきも言ったが友達だな。仕事の付き合いもあるからその時は少し変わるがこーゆー時は完全な友達だ。今日も二人でデイブの未来の奥さんへの指輪を選びに行っていたんだ。」
「ほ、ほんとに友達...? どこで知り合うんだ...?」
「まぁ、学校では大人しくしているがな、俺は仮にも一条の三男だ。収入も自分で確保しているし、遊ぶところでは遊んでいるものだ。最近は大人しいがな。こいつとは、中学の時に少し喧嘩してから友達になったといったところだ。」
「朔斗さんは見た目詐欺ネ。一条家のことも怖いけど怒った朔斗さん自身の方がよっぽど怖いネ。 いまだにうちの下の奴らはこんな風に喋るのを怖がってるネ」
「そ、そうか... あまり詳しく聞かない方が良さそうだな... 学校の先生としては容認し難いことではあるが... まぁ、それでも助けて貰ったことには変わりない。ありがとう。」
「まぁ、そこはもう気にしないでいい。しかし、言いたくは無いがなんであんなのと付き合ってたんだ?さっきも言ったがもう少し選べるだろうあなたなら。」
「そ、それは... 私はこう見えて寂しがり屋なんだ。 少し前に始めたマッチングアプリで知り合ったんだが...」
美嘉曰く、最初は優しかったらしいのだ。チャラい見た目はそこまで好みではなかったが、普段お堅い先生という仕事をしているため、自由に生きてそうな奴に惹かれたらしい。しかし、付き合ってからすぐにだらし無さが目立つようになり何とかまともな生活をさせようとさんざん説得してきたが全く聞く耳を持たなかったらしい。そして今日はなにやら上手くいったからこの近辺で会おうと誘われて行ったらパチンコ屋から出てきたとこで合流。結局相手は誘ってきて美嘉が準備してから向かってる間に負けてイライラしており、その辺でご飯を食べて憂さ晴らしをしようとしてると分かったところで心の限界に。揉めている所に2人が通りがかったという流れだった。
(当然ながらこの辺は全く原作にも出てこないのでなんの知識もない。が、男を見る目がないとはいえマッチングアプリでここまでの外れを引くか。そこまで寂しがり屋というのも知らなかったし、やはり現実はゲーム知識だけではどうにもならないな。)
「なるほど。見かけによらず普段は気を張って生きている分、支えが欲しかったというところか。あまり人の元カレをこき下ろすのもよくないし、更に年下の俺が言うのもなんだが、もう少し見る目を養うべきだな...」
「まぁ仕方ないネ。そんなやつとっとと見限って次を探すネ。そいつよりいい男なんてその辺に沢山いるヨ。」
「うぐっ... わ、分かってるのだ。さすがに今回のは私の見る目がないことも。もっと早く離れるべきだったことも。だが、1人は辛いのだ...」
(これが軽く設定で書かれるだけだった拗らせの根幹か... 見た目と違ってだいぶ男に依存するというか、寂しがり屋な性格のようだ)
一旦落とすどうこうなどは気にせず普通に慰め、届いた料理と酒で盛り上がって楽しむことに。しかし飲み始めてから1時間ほど経った頃、様子が変わる。
「ふぐっ.. う、うわぁぁぁ わ、わだじはなんてだめなんだぁぁあ」
「はぁ... 酒弱すぎだろ...」
「泣き上戸ってやつネ」
「なんでわだじはいい人に出会えないんだァァァ
どれだけやざしくじても、いつもこんな風になるんだよぉぉぉ」
「典型的なダメ男製造機というところか。キツめの見た目の割に、優しすぎるんだよあんたは。そこで調子に乗るんだろ男は... ほら、とりあえず水飲め。」
「そんな基準で男選んでたら毎回同じ失敗してしまうネ。」
「まぁ、酔っ払いにそこまでマジレスしても仕方ないだろう。少しは吐き出せたようだし、一旦寝かせておこう。もう少し飲むだろ?」
「もちろんネ!! まだまだいけるヨ!!」
一旦水を飲ませた美嘉を寝かせておいて、デイブと二人で楽しむことに。自分が朔斗になってからは初めてだったが、問題なく楽しめた。デイブ達は半グレ時代からは比べ物にならないほど安定した生活が送れて、クラブのセキュリティなどを始めとして荒事の必要な場所に派遣されることからみんなストレスも無く楽しく働けていると聞けたのでよかった。
「さて、会計も済んだし、帰るか。だが... この人をどうしたもんかな」
「朔斗さんこの先生の家とか知ってるネ? 」
「知ってるわけないだろ。とりあえず起こしてタクシー乗せるか。 おーい、起きろ美嘉さん。帰るぞ」
「んぁ、 んー? いちじょぉぉー ありがとぉぉぉねぇぇぇ」
「おい... 最初の威勢はどうした... もう会計も済んだから帰るぞ。タクシー乗せるから、肩に捕まれ。」
「いやにぁぁぁ! まだいっじょにいるぅー! ひどりはいやだぁぁぁあ」
「... デイブ」
「無理ネ 朔斗さんが悪いヨ。あとは自分で何とかするネ」
「お前... 給料減らすぞぼけ」
「理不尽ネ!! 朔斗さん最近大人しくしてるんだし、好きにすればいいネ!! オレは関係ないネ!」
「はぁ... おい、美嘉さん。とりあえず店を出るぞ。よいしょっ」
「うーん ぜぇったいかえらにゃい!」
とりあえず抱き抱えながら外に出ることに。薄情な事にデイブはさっさと自分でタクシーを捕まえて帰ってしまった。
「じゃ、ご馳走様ネ朔斗さん! あとはごゆっくり楽しむネー♪」
「あの野郎... おい、美嘉さん。あんた家どこだ? 一緒に乗っていくから。」
「いや! いちじょぉぉぉ、たのむよぉ わたひをひとりにしないでぇぇえ」
(この女は... もういい。起きてからのことを考えても面倒だ。好きにしてしまおう。)
「後悔するなよ...。」
そして、タクシーを捕まえて、近くのラブホに向かってもらう。 諸々の会計やチェックインを済ませ、部屋に入る。皆が想像するアジアンテイストな有名なあそこだ。
「ここまで来たんだ。もう帰す気はないぞ?」
「やったぁぁ さみちくない! ぜぇぇったいかえらにゃい!」
普段強気な教師、ましてや原作にも居なかった人物ともあって、朔斗の体が持つ欲的にも思考的にも限界だった。美嘉をベッドに押し倒しシャワーも入らずに始まる。
「んぁっ いちじょぉぉ やさしくし... んちゅっ」
「ちゅっ 寝かさないから存分に楽しめ...」
(ん... 気づいたら寝てたか)
軽く3回は大運動会が開催され、お互い裸で朝を迎えた。腕の中の感触で目が覚めた朔斗。そして美嘉もなにか違和感を覚え目が覚めたようだ。
「う、あ... あれ、ここどこぉ...?」
「起きたか。おはよう美嘉さん」
「... い、い、一条!? な、なんで??」
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ご覧頂きありがとうございます。
や、ヤッてしまったぁぁぁぁ(棒)
なんとなんとの美嘉さんが第1号です。
昨日の話でも言ったようにこの辺は多分嫌いな人は嫌いかなぁと思いつつ書いております...
ですがこの先の展開に持っていくのにどうしてもこの人を最初にしたかったのです...
今一度言いますが朔斗は節操なしとまではいきませんが計算高いクズではありますので... ご了承ください。
彼も完全無欠ではなくこれから成長していきますので、温かく見守ってくれれば嬉しいです。
ちなみに気づけば作品のフォローが1000を超え、pvも5万をとうに超えました! めちゃめちゃ嬉しいです!
沢山見てくれてありがとうございます!
腐るほどの星もお待ちしてます( ≖ᴗ≖)ニヤッ
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