第12話 日曜の合同練習(表)


雑誌の撮影を手伝った後、少し街ブラを楽しみ、その後はご飯を食べに行き、充実した1人休日を過ごしていた。そして迎えた日曜日。今週は部活に行かずに来週からで良いとなっていたのだが日曜は来てくれと部長の源田やマネージャーにも言われていたので向かうことに。


「おはよございまーす」


「おー来たか! おはよう一条。 すまないな来週からという話だったのに」


「一条!おはよう!」


挨拶をしながら部室に入ると源田や城山を始めとした部員が声をかけてくれる。するとマネージャーの三島が今日の部活の説明をしてきた。


「おはよう一条くん♪ 今日実は都内のライバル校と合同練習でさー。来てからの説明で申し訳ないんだけど部員以外のレベルとか練習も慣れてもらった方がいいと思ってさー」


「なるほどな。俺も部活に入れてもらったんだし問題ないぞ。しっかり頑張るさ」


「よかったー! 頑張ろうねっ!」


準備を済ませ部室の外に出ると相手の高校のサッカー部がグラウンドにやってきていた。


「よく来たな巻島! そして叡山高校サッカー部のみんな! 俺は白城高校サッカー部の部長の源田だ! 今日はよろしく頼む」


「久しぶりだな源田。俺は叡山高校サッカー部の部長をしている巻島颯太まきしま そうただ。白城のみんなも今日はよろしくお願いします。」


「「お願いしまーす!」」


「部室の横に技術室棟があって今日はそこを解放してある。中に荷物を置いて着替えたりするのに使ってくれ」


「ありがとう。よし、行くよ!」



「部長、あちらの部長と知り合いなんですか?」


「あぁ やつとは中学時代から選抜とかで一緒でな。お互いチームは違ったので普段はライバルのようなものなんだ。」


どうやら相手の部長はCBをしているらしく、FWの部長とはほんとにライバルのような関係らしい。お互い中学時代から有名で切磋琢磨してきたようだ。


「おーい!渡辺!城山!久しぶりだな!」


「元気そうだね楓は相変わらず」


「高校違ってもサッカーやってればまた会えるから嬉しいな! 今日は頑張ろうな! そうだ、お前に紹介したいやつがいるんだ。一緒にサッカーやったらびっくりするぜ! おーい、一条!」


「.....」


「どうした城山?」


「楓に紹介したいのはこいつだ! 一条 朔斗って言ってな、部長とマネージャーが口説いためっちゃサッカーの上手いやつなんだよ! で、一条。こっちは斉川 さいかわ かえでっていって俺たちと同じ中学だったやつなんだ。ポジションはサイドハーフでめっちゃ足速いんだぜ!」


「そうか。一条だ。今日はよろしくな」


「名前も顔もかっけーやつだなぁ。気軽に楓って呼んでくれ!よろしくな! サッカーどっかでやってたのか?見たことないけど」


「いや、部活とかでまともにやるのは高校が初めてだ。少し器用でな。割と運動全般が得意だから誘われただけだ。」


「ふーん。プレーを見るのが楽しみだな!ところで渡辺よ、今日は早乙女さん居ないのかよ?」


「日曜日に柚月が学校にいる訳ないだろ?もしかしてそれ目当てで来たの.....?」


「楓は早乙女さんが好きらしくてな。中学時代に一目惚れして告白したんだが玉砕してんだ。」


「なるほど。まぁその辺は適当に頑張れよ」


どうやら柚月に惚れているらしい。渡辺はその話が出た途端に俺に警戒の顔を向けている。未だに斉川が柚月を好きと知っても尚だ。嫌われたもんだな。


「おーい!そろそろ始めるぞ!」


「あ、部長が呼んでる。行こうぜ!」


練習はお互いの部がやってる練習方法を交換しながらみっちり行い、最後に紅白戦が行われた。


「右寄せろー! 相手早いぞ!」


「負けんな楓!そのまま抜けるぞ!」


白城対叡山での対決なので、もはや紅白戦というよりは練習試合である。相手は部長の巻島も斉川も出ている。こちらは源田、城山のツートップを始めとしたフルメンバー。朔斗も渡辺も試合に出ていた。 楓の足が早いのは聞いていたのでボランチの朔斗が抜かれた味方のカバーに入っていた。


「ついてこれるかな!」


「これくらいなら余裕だな」


確かに早いが朔斗の相手では無かった。ボールをしっかりと奪い、味方とのワンツーで中央を駆け上がる。


「一条!こっちだ!」


城山がボールを要求するが、敵のマークが厳しい。あえてそちらを向いて蹴るようにして反対でボールを待っていた源田の裏に浮き玉のパスを出す。それをボレーでしっかりと決めた源田。この一点を守りきって紅白戦は白城の勝ちとなった。


「さすがだな一条!ナイスパスだったぞ!」


「部長もいい反応でしたよ。ポジショニングがよかったですね。」


「一条!お前俺を囮にしたな!」


「あんなにマークつかれてるやつにパスなんか出すか。シュートはいいもん持ってるんだからもう少しポジショニングを学べ。」


「いやぁ一条お前上手いなぁ!城山が言うからどんなもんかと思ってたけどほんとに経験者じゃないんだよな?! 」


「源田。君の秘密兵器はこの子かい?昨日嬉しそうに連絡してきたと思ったが。いいメンバーを入れたな。」


試合が終わって全員で片付けを済ませ、クールダウンのストレッチを済ませながら朔斗はそれぞれと話していく。渡辺は特に活躍もしなかったため途中で交代させられており、話題に入りづらそうにこの輪の近くでストレッチを一緒にしていた。



「渡辺も巻島やうちの他の先輩を見習ってもう少し積極的にプレーするようになってくれよ? CBは激戦だからな。今年は1年も積極的に使うが、その分能力をしっかりと見ていくからな!」


「...はい。 すみません、もう少し頑張ります...」


(なんだかんだと原作のような所を指摘されるもんだな。だがここからしっかりと自分の能力を伸ばしていけるものか... 巻島や斉川といったゲームには出てこない人物も沢山いるからな。やはりあまり原作をあてにし過ぎるのもよくないな。)


「よーし、今日は解散だ!白城も叡山のみんなもゆっくり休んでくれ!」


「今日はありがとう。これからもお互いに頑張ろう。」


「「ありがとうございました!」」


挨拶を済ませ部室で着替えも終わったので帰るかと思いながらスマホを開くと柚月から連絡が来ていた。


「今日暇?ゲームしない?」


「すまん見るのが遅れた。今日は部活だったんだ。今から帰るから帰って飯食ったりしてからならいいぞ」


昼過ぎに連絡が来ていたようだが、今は夕方。だいぶ遅くなってしまったが返事をすると、すぐに既読がついて返事が来た。


「そうだったんだ。お疲れ様 じゃ、帰ってきたらやろ。」


「あぁ、わかったよ。また連絡する」



「じゃ、お疲れ様でしたーっ」


「おう!お疲れ様!また明日な!」


部員に挨拶も済ませたのであがることに。その後帰ってシャワーを浴び、ご飯を済ませた後は柚月とゲームを楽しんだ。VC越しに最初は何故か少し機嫌が悪そうだったがゲームが進むにつれて楽しそうにしていたので特に気にしないことにする朔斗であった。


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ご覧頂きありがとうございます。


この辺までは毎日の学校模様を描き、ここからは少しづつ時を飛ばしながら進めていきます。


渡辺くんの脳みそをことある事に破壊していきながら進めていきますので物語の進みは少しゆっくりですが 楽しんで頂けたら幸いですm(*_ _)m

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